「自分に合う美容院選びって難しいですよね。価格や技術はもちろん大事、けれどそれ以前に丁寧な対応が一番大事だと痛感した体験を聞いてください」
■初めての美容院、期待しながら行ったのに...
コロナ禍でのさまざまな規制が緩和される1年ほど前の話です。
いつもの美容院の予約が取れず、やむなく別の美容院へ行きました。
行きつけよりもお財布にやさしい価格設定で、口コミも悪くなかったので「もし良かったらこれを機会に乗り換えもありかな」という甘い妄想をしていました。
なりたい髪形の参考用画像を用意して、期待して美容院に行きました。
担当美容師は私と同世代くらいの女性でした。
「今日はいかがされますか?」
「伸びた白髪を染めてほしいです。明るさはいまくらいをキープしたいんですけど」
「白髪染めは一般のカラーとは別でグレイカラーというメニューになります。1,000円プラスになりますけどよろしいですか?」
行きつけの店では、カラーに区別がなかったので、私は普通にカット&カラーで予約を入れてしまっていました。
「ここの店はそういうシステムか...グレイカラーは色が濃くなりがちだけど大丈夫? 何も言わないからいい感じにしてもらえるのかしら」
そんなことを思いつつも
「それじゃあグレイカラーのほうでお願いします。あとカットは、参考画像があって...」とスマホで画像を見せると、その美容師は「マッシュってことですか?」と一言。
私は(マッシュ? マッシュルームってこと...ビートルズの?)と混乱し返答に窮してしまったのですが、これをOKの返事と捉えたのか、美容師さんは早速カットを始めてしまいました。
このとき、マッシュではないとはっきり言えれば良かったのに、動揺してしまった私は何も言えず、そこから地獄の時間を過ごすことになりました...。
■不快メーターは最終的に目盛りを振り切った!
意気揚々とマッシュに向かってカットをする美容師は、私の頭の真上に髪を持ち上げチョキチョキとハサミを動かし、そのたびに切られた細かい髪がバサバサと私の顔面に降り注いできます。
メガネを外していたため状況はよく見えていなかったのですが、「いくら最後に髪の毛を払ってくれるとはいえ、これはさすがにひどくないか?」と思いつつ、でも不機嫌になって揉めるのも嫌だなぁとひたすら黙っていました。
この時点で私の不快メーターは50%くらい。
でも不満をはっきりと口にできない自分も悪いと、やや諦めの気持ちになっていました。
その後のカラーも散々たるものでした。
鏡に映った私の髪色は、裸眼でよく見えていない私の目にもわかるほど真っ黒!
「やっぱりそうなるよね? だってグレイカラーだもの。でも、私は明るさはいまくらいをキープしたいって言ったのに、なんで『いまの髪色より暗くなりますよ』とも言わなかったわけ!?」
心の中でそう叫んでいる私の様子に何かを感じ取ったのか、その美容師は「お客様の髪質は退色しやすいので、すぐに明るい色に戻ると思います」と言い放ちました。
ここで不快メーター98%!
髪形はもちろんマッシュ。
救いは前髪を作らなかったことくらいです。
そして顔に降りかかった細切れの髪の毛は、一切払ってもらうことなくお会計へ。
会計後にはさらに「切った髪の毛が少し顔にかかっているので、家に帰ってから払ってくださいね」と。
「はい、ありがとうございます」ひとまず最後まで大人な対応をした私...。
車に戻り速攻で鏡を確認すると案の定、顔とマスクの上、さらにはマスクの中まで細かい髪だらけ。
美容師が思う「少し」とは一体...。
ここで私の不快メーターは完全に振り切ってしまいました。
絶対に、この店を利用することはないと心に誓ったことは言うまでもありません。
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