「大学の授業料無料」にはご用心! 娘の学費をめぐる争いは家族崩壊の危機に発展し...

「40代の女性です。親戚の娘さんが入学した海外の大学は、授業料が無料。しかし毎年行われる進級試験はかなり難しいようで、娘さんはあわや退学の危機!! ご両親も大パニックに...」

アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■魅力的すぎる「大学の授業料無料」にはご用心!

夫(49歳)の従兄のYさん(50代、男性)は、仕事でヨーロッパの国に赴任し、そのまま現地で知り合った女性と結婚しました。

Yさんには、大学生の娘・Rちゃん(20歳)がいます。

Yさんは、Rちゃんが大学進学で家を出るのに合わせて、2022年に日本へ移住。

Rちゃんは現在、生まれ育った国の大学の近くで一人暮らしをしています。

Rちゃんは幼い頃から頭がよかったらしく、将来は学校の先生になるのが夢でした。

しかし、高校教師から「頭がいいから医療系の大学に進んだほうがいい」と勧められ、現在は薬剤師を目指して薬科大学に通っています。

両親も自慢の優秀なRちゃんでしたが、2023年にちょっとした騒動が起きました。

Rちゃんが生まれ育った国は教育熱心で、大学の授業料が無料。

一方、学生の選別が非常に厳しいそうです。

Rちゃんが通う大学に関しては、進級試験で3回不合格になると、退学を言い渡されるのだとか。

実際、卒業までに脱落する学生が3~4割もいるそうです。

Rちゃん自身も進級試験に2度、不合格になってしまいました。

退学を免れるチャンスはあと一度だけ...追い詰められたRちゃんに、Yさん夫妻もパニックになっていました。

■「入るのが難しいけど卒業は簡単」な日本の大学とは大違い

Yさんの奥さん(50代)は、「退学になったら日本の大学に入り直したらいい」と軽く考えていたようですが、日本の大学が無料でないと知ると、「どうするのよ!」と取り乱したそう。

Yさん夫妻は日本で新しい事業を始めたばかりで、娘の学費を工面する経済的余裕がなかったのです。

日本の私立薬科大学は一般大学よりも学費が高く、期間も6年間。

しかもRちゃんは日本語の読み書きに問題ないとは言え、専門分野となれば難易度は高いでしょう。

入学試験にすんなり合格できる保証はありません。

語学学校や予備校に通うとなると、さらに費用がかかる...Yさん家族は追い詰められました。

娘の進級をめぐり、夫妻は口論が絶えなくなったそうです。

「3回目の試験は受けさせずに1年留年させようか」

「別の学科に入り直させようか」

そんな議論を繰り返していたのだとか。

もちろん、決めるのはRちゃん自身ですが、Yさん夫妻としては、頭がいいと評判だった娘が「大学中退」という事態になるのだけは避けたかったようです。

Yさんは医療系を勧めた高校教師に対して「あの教師がおだてるから」などとぼやく始末。

「学費無料いいな~」と羨ましがっていた親戚たちも、「タダはタダで大変だね」と同情していました。

幸いRちゃんは3度目の試験になんとか合格し、晴れて進級。

しかし、Yさん夫妻は「毎年、進級試験の時期が恐ろしい」と気が気でないようです。

Rちゃんには、どうか中退も落第もせずに頑張ってほしいものです。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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