良好だった嫁姑関係が狂い始めた原因は...? 板挟みになった夫が問い詰めた結果【みなさんの体験記】

「50代の男性です。趣味も好みも近いからこそ微妙な違いが許せない! 私の妻と母はそんな関係です。でも本当はとても気が合うんです!」

アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■第一印象はバッチリだったのに...突然仲が悪くなった妻と

70代後半の私の母と40代後半の妻の話です。

20年ほど前、結婚直前に母に婚約者を紹介すると、「明るくて優しそうないいお嬢さんを見つけたわね」と大変喜んでくれました。

母は娘が欲しかったのに、子どもは2人とも息子だったので、母は妻を実の娘のように可愛がっていました。

妻もまた「気さくで素敵なお母さんでよかった」と言ってくれていました。

お互い北欧雑貨が大好きで、ファッションも同じブランドのものを愛用していたなど、驚くほど共通点が多かった2人。

話も合うため、妻と母でしょっちゅう出かけるほどの良好な関係でした。

私は会社の同僚が嫁姑問題で悩んでいるのを聞いていたので、2人が上手くやっていけるのか心配していたのですが、そのようなことと無縁で良かったとすっかり安心していました。

ところが、結婚して2、3年経った頃から、母と妻の関係がだんだんとおかしくなってきたのです。

いままで仲良くしていたのが嘘のように、お互いによそよそしくなってしまったのです。

最初の頃は、私が気にしすぎているだけで何も変わっていないと妻は言い、母もいままで通りだよと言っていました。

しかし、確実に2人の関係は悪化していき、妻は母のちょっとした言動に嫌な反応を示すようになりました。

母もちょっとしたことで妻に嫌味を言い出すようになってしまい、ついに2人はほとんど口を利かなくなってしまいました。

■少しのズレが許せなかった? お互いの好みを再確認して関係修復!

妻を問い詰めると、2人の仲がこじれてしまった原因をしぶしぶ話してくれました。

私たちが結婚して2年目の頃、妻が母に自分が好きだったブランドの財布をプレゼントしたそうです。

母は喜んでくれたのですが、つい「デザインはいいんだけど、違う色だともっとよかったのにね」とポロリ。

妻は、自分のセンスが良くないように聞こえてショックだったそうです。

その後も服装の細かいところについて、ダメ出しのようなことを何回か言われたそうです。

次第に母が自分のことを見下していると感じるようになり、許せなくなってきたとのことでした。

私は母にそのことを伝え、ちょっとした行き違いが原因なのだから、妻に謝ってお互いに歩み寄ってほしいとお願いしました。

ところが、母にも言い分がありました。

結婚3年目に私たちに子どもが産まれたので、妻に出産のお祝いとして2人が共通で好きなブランドの服を贈ったそうです。

すると、妻は喜びながらも「私はこのデザインの違う色のものがとてもいいと前から思っていたんです」と言ったそうで、自分の選んだ色が妻も好きに違いないと思っていた母は、とてもショックを受けたそうです。

その後も妻や孫にプレゼントしたものに対し、少し自分の好みと違うというようなことを言われたことがあるとのこと。

自分のことを古い人間だと思われているような気がして、腹が立つようになったというのが母の言い分でした。

2人は好みが似ているだけに、ちょっとした違いがあると自分を否定されたように思ってしまっていたようです。

お互いに嫌いではないものの、相手が悪いのだから謝ってほしいと言って譲りません。

私は何とかしなければと悩みながらも何もできないまま時間が過ぎていったのですが、会社の同僚からアドバイスを受けてあることをしてみました。

母と妻の誕生日に、それぞれに選んでもらったものを「私が選んだ」ということにして、それぞれにプレゼントしたのです。

すると、妻も母も「今年はとてもいいプレゼントを選んでくれたんだね」と大喜びしてくれました。

そこで、私が2人に種明かしをし、お互い相手が自分のことを嫌っているわけではないことを伝えると、気まずそうにしながらも少しずつ関係が修復されていきました。

好みが近いというのも、良いようで難しいなと思いました。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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