「ママ、お酒飲まないで!!」と泣き叫ぶ子どもたち。優しいご近所さんが「豹変」した地獄の飲み会記録

「40代女性です。世話好きで優しいご近所さんがお酒を飲んで豹変! いまとなっては笑い話ですが、十数年経っても本人だけは事件の真相を知りません...」

アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■引っ越した先のご近所さんはいい人ばかり

15年ほど前、現在の住居に引っ越したときの話です。

ご近所さんは比較的同世代の家庭が多く、適度なかかわりがありつつも干渉してくるような人はおらず、引っ越した当初からとても良い環境でした 。

住み始めて半年ほど経った頃、我が家でホームパーティーをすることになりました。

それぞれの子どもたちを含めいくつかの家族を招待しました。

その中のひとり、シングルマザーのAさん(当時20代後半)はふたりの子ども(当時幼稚園)を連れて3人で参加してくれました。

Aさんは恰幅がよくてお料理上手、優しく世話好きで引っ越してきたばかりの私にもとてもよくしてくれていました。

Aさんはから揚げやグラタンなど、大人も子どもも大好きなパーティーメニューをいくつも持参してくれました。

しかもすべて手作り! どれも美味しくて、感激しました。

■親切なご近所さんがお酒を飲んで豹変!

それぞれ好きなお酒も持ち寄り、楽しい時間を過ごしていました。

すると、先ほどまでニコニコしていたAさんが...あれ、目つきが変わった? と思った矢先。

「おい! 酒が足りてないぞー! もっと持ってこいよー!」

え? そこにいる誰もが息をのみました。

Aさんはお酒に飲まれてしまうタイプだったのです。

リビングの隣には小上がりの和室があり、そこで子どもたちが遊んでいました。

和室の隅にはお客さんの上着やバッグなどをかけたポールハンガーがあります。

Aさんはダイニングの椅子からおもむろに立ち上がるとふらふらと歩き、そのポールハンガーとともに子どもたちのほうに倒れました。

子どもたちはびっくり! 幸いにも怪我はありませんでしたが、こだわりの琉球畳が、がっつりと削れてしまいました...。

当時の我が家は新築です。

Aさんはふらふらと立ち上がると、今度は和室の引き戸と一緒にリビングの床に倒れました。

引き戸は外れ、フローリングにはくっきりと傷。

何度も言いますが、新築です...。

Aさんはゲラゲラと大笑いしながら暴れ、最終的にトイレに籠ってしまいました。

Aさんの子どもたちは「ママ! もうお酒飲まないで!」と大泣きし、私たちもすっかり酔いが覚め、唖然としていました。

まだ幼いAさんの子どもたちを帰すわけにもいかず、私は2人をお風呂に入れ寝かしつけましたが、Aさんはトイレから出てきません。

声をかけても返事はなく、どうやら寝ているようす。

業を煮やした私の夫(当時29歳)が、強制的に外から鍵を開け、Aさんを引きずり出しました。

体格の良いAさんを男性2人がかりでなんとか運び、自宅へ帰しました。

そこでお開きして、私はヘトヘトになりながら就寝しました。

翌日の夕方、近所の公園でAさんと子どもたちに会いました。

「○○さーん! 昨日は本当にありがとう。楽しかったねー! 子どもたちもお泊りできてうれしかったみたい」と...。

どうやら昨夜のことは、楽しかったこと以外覚えていないようでした。

家の傷について、Aさんには結局話しませんでした。

この先も長い付き合いになるだろうし、Aさんに悪気はないのだから...と、自分に言い聞かせました。

その傷も、当時は悲しかったけれど我が家のやんちゃ坊主のおかげで目立たなくなり、いまとなっては笑い話です。

ただし、夫はいまだに「Aさんは出禁!」と言い張っています。

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