「若い女性がろくでもない男に騙される話は珍しくありませんが、私の友人も若かりし頃、海外でその被害にあってしまいました...」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■楽しいはずの休暇が妙な方向へ...
友人のN子さん(当時20代)のヨーロッパ留学中の話です。
当時N子さんは、日本人のシェアメイトと2人でアパートに住んでいました。
シェアメイトの方が年末年始に日本へ一時帰国するというので、その間私が滞在させてもらうことになり、渡欧したのはちょうどクリスマスの時期でした。
しかしN子さんのアパートに到着すると、予想外の事態が起きました。
N子さんが最近知り合ったという現地の男性のFさん(当時20代)が突然現れ、しばらく泊めて欲しいと言うのです。
彼は学生で実家暮らしだったのですが、両親と喧嘩して家を追い出されたため、助けて欲しいという話でした。
私は「知り合ったばかりの女性にそういう頼み事をする?」と疑問に思ったのですが、どうやらN子さんは彼に気があったようで、結局シェアメイトが戻るまでという条件で、リビングに泊めてあげることになりました。
そして、クリスマスイブ。
Fさんから、友人宅でのクリスマスランチに誘われたため、3人で向かうことに。
ところがアパートの玄関を出たところで、不運に見舞われました。
玄関先がアイスバーンの状態で、N子さんが滑って転び、頭を怪我してしまったのです。
血を流し、涙するN子さんを介抱しながらFさんがタクシーを呼び、すぐに近隣のクリニックに向かいました。
するとそこで再び、予想外の展開がありました。
Fさんはそのままタクシーで友人宅へ向かったのですが、N子さんにタクシー代とクリニックまでの付き添い料を要求してきたのです。
N子さんは日本円にして約1万円を渡していました。
タクシーはたしかにN子さんのために呼んだので仕方ありませんが、タダで居候しているくせにお金を要求するFさんに、私はやや憤りを感じました。
ただ外国なので、文化や価値観に違いがあるのだろうと、放置してしまったのです。
■恋した男性は、詐欺師まがいの男だった
しかし後日、Fさんがとんでもない男ということが判明しました。
クリスマス以降、「自宅にクレジットカードを置いて来てしまった。取りに戻ったら必ず返す」などと言い、毎日のようにN子さんにお金を要求するようになりました。
N子さんは後で返してもらえるならと、お金を渡していました。
彼はN子さんに「好きになってしまいそう」などと言っていたため、N子さんも「このまま彼の恋人になれるかも」と期待してしまったのでしょう。
しかしFさんは年末年始にかけて毎晩遊び歩き、明け方になってベロベロの状態で家に帰って来るだけ。
渡したお金は明らかに遊興費として使われているようでした。
リビングも徐々に、Fさんの私物で埋め尽くされ、私が「彼に利用されてるんじゃないの」と言うと、さすがにN子さんも彼に不信感を抱くようになりました。
その後私は日本へ帰り、さらにシェアメイトが戻ったのですが、Fさんはアパートに居座り、なかなか出て行かなかったそうです。
「N子が好きかも」などと調子のいい言葉を繰り返し、N子を丸めこんでいたうようです。
しかしシェアメイトの方が、「この男はダメ」と説得し、最後はFさんが外出している間に荷物を外に出し、追い出したそうです。
その際、Fさんは大声で「誰がお前なんか好きになるか!」などと叫んでいたそうです。
とんでもない人と出会ってしまったN子さんがかわいそうした。
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