「60代の男性です。健康のためにいろいろ気を遣っていらっしゃる方は多いと思います。私は日々の散歩が健康の秘訣ですが、食べ物に注意される方も多いですよね。ベジタリアンを名乗る方にも時々お会いするのですが、中には怪しげな方もいらっしゃって...」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■自称「ベジタリアン」の女性の実態は?
私は地方の町役場に再任用職員として働いているのですが、同じ職場にSさん(47歳)という女性がいます。
なぜ正確に年齢が分かるかというと、彼女は今年、年女の職員として、町の広報の新春号に載っているからです。
今どきそんなプライバシーに関わるような情報を...と思われるかも知れませんが、なんせ田舎町のことなので...。
ちなみに私は広報課におり、広報誌の編集担当もしています。
その紹介欄に、彼女は自らを「ベジタリアン」と称しているのですが、これがなかなか怪しげです。
たしかに彼女の口癖は「健康のためには野菜を食べなきゃ」で、昼食の弁当箱には野菜が盛りだくさん、というよりほぼサラダのみの弁当です。
「野菜を食べるようにしてからは体調もいいの」といつも自慢たっぷりに頬張っています。
ただ、おかしなところがあります。
このサラダには、いつもゆで卵が添えられているのです。
「卵はいいのよ。タンパク質だし」と平気な顔ですが、こちらが言っているのは栄養の話ではなく「ベジタリアン」としてどうか、という話です。
Sさんにはこんなエピソードもあります。
Sさんは、水曜日は「休弁当日」だそうで、外食を一緒にすることがあります。
「私、エビ焼きそばで!」との声に耳を疑い、つい聞き返してしまいました。
「エビ!? いいの?」
「だって美味しいんだもん! お肉じゃないからね」
彼女的にエビは問題なしのようです。
それでベジタリアン? うーん...。
■飲み会でも自説をもとに暴走!
そして、彼女の暴走が極まるのは飲み会の席です。
彼女はなかなかの酒豪で、下戸の私は「私の半分ぐらいは飲んでほしいわよねー」とこき下ろされるほどです。
そんな彼女はいかなる飲み会であれ、欠かさず参加します。
我が職場の飲み会の多くは焼肉店で行われますが、そこにも彼女はやってきます。
さぞや我慢の酒席に、と思われそうですが...。
「あ、そのカルビ、私の! ねえ、タンとロースも頼んでいいかなあ?」
欲望全開で食べまくり、飲みまくりです。
別の席では、揚げ物メインの料理が出てきたのですが、
「やっぱりトンカツよねえ、揚げ物といえば! あ、そっちの唐揚げも取って!」
そこでも遠慮なしの暴飲暴食ぶりを見せる彼女に、さすがに気になって言いました。
「...えっと、ベジタリアンを名乗る者としてはどんなもんなんですか、それは...」
すると彼女、豪快に笑い飛ばしながらこう言ったのです。
「たまのお酒の席で難しいこと考えたら余計にストレスじゃない? 何もかも忘れるためのお酒でしょうが、ハハハ...」
そうぶち上げ、次々と肉料理を平らげる姿にはもうため息しか出ません。
彼女的には「ベジタリアン」は「野菜好き」程度の意味のようです。
しかし、町の広報誌にまで自称するとなると、いろいろと懸念してしまいます。
あまり大っぴらにしないほうがいいのでは、と心配しているところです。
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