「40代の男性です。子どもの偏食が酷く、ガリガリになってしまったことに悩み続けた友人。意外な食べ物でガリガリ体型は克服したものの偏食は治らず、悩みはまだ解消されていません」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■友人の悩みは、子どもがガリガリなこと
私(49歳)の家の近所に住む友人Aさん(49歳)の子どもの話です。
10年ほど前、私たち夫婦と数組の友人、そしてそれぞれの子どもたちを交えてホームパーティーを開くことになりました。
私たちは子どもたちに喜んでもらおうと、チキンやハンバーグ、ケーキといったごちそうを用意することにしました。
当日、参加した子どもたちは用意したごちそうを喜んで食べてくれていましたが、Aさんの息子のBくんだけが、何故かごちそうに全く手を伸ばそうとしません。
どうしたのか不思議に思っていると、Aさんが言いました。
「好き嫌いが激しくて食べられる物が少ないんだよ。せっかく用意してもらったのにごめんね」
Bくんはお菓子もあまり好きではなく、食べられる物が本当に少なく、小さい頃からやせていてガリガリの体型でした。
その後、中学生になってから会いましたが、身長だけが伸びて、太らないので余計にガリガリ体型が目立ちました。
身長は175cmもあるのに体重は40kg台なんだとか。
しかも、野球をやっていて大量にカロリーを消費するため一向に太る気配がなく、Aさんも悩んでいる様子でした。
■意外な食べ物でガリガリ体型は脱したけれど...
しかし、Bくんが高校1年生になったときのことです。
久しぶりに会ったBくんは、いくらか体ががっちりしてきたような気がしていました。
その後、会うたびに体が大きくなっていき、高校3年生になる頃には身長180cm、体重80kgの立派な体型になり、野球でも優秀な成績を修めるようになっていました。
Aさんと会う機会があったので、Bくんのことについて話しました。
「Bくん、偏食が治って良かったね。立派な体になって」
しかし、意外な答えが返ってきたのです。
「いやいや、小さい頃からほとんど好き嫌いは変わっていないんだよ。ほんと困ってんだよ」
よくよく聞くと、Bくんの偏食は高校生になっても全く改善されず、何を食べてくれるのかAさん夫婦でいろいろ試行錯誤し、苦労したそうです。
病院に行ってみたり、カウンセリングを受けてみたり、遠方の講習会にも参加して、Bくんの偏食を治そうと必死に頑張った結果、ようやくBくんが喜んで食べてくれる食べ物に出会いました。
その食べ物が「おはぎ」でした。
いろいろ試しに食べさせている中で、おはぎだけはBくんの反応が良かったので、どんどん出すようにしたそうです。
糖分が多いので心配ではあるのですが、痩せていくよりはマシだと考え、おはぎを主食にしてどんどん食べさせて体格が良くなったそうです。
偏食は改善されないままですが、体型的には何とか改善できたのでした。
Bくんは今後、大学進学に伴って1人暮らしを考えているそう。
食生活をどうしていくのか、Aさん夫婦はいまだに悩んでいます。
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