えっ、会社辞めたの!? エリート会社員だった44歳友人が退職した「意外な理由」に感激【みなさんの体験記】

「40代の女性です。大手企業に就職し安定した生活を送っていた友人。しかし趣味であった裁縫が趣味の域を超え、ついに会社を辞める決意を! 夢を追う友人が眩しくて心から応援したいと思った出来事です」

アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■裁縫が得意な友人。独学でプロ並みの技術を身につけた!

友人のAさん(女性、44歳)は高校時代からの付き合いで、お互いに結婚した現在もときどき食事をするなど、親交は続いています。

Aさんは学生時代からとても優秀で、学校の成績は常に上位、大学卒業後は大手企業に就職しました。

その数年後には長く付き合っていた幼馴染の彼と結婚し、3人の子どもにも恵まれました。

職場でも優秀なAさんは、子育てに奮闘しながらも仕事に励み、将来を期待されるエリート会社員でした。

そんなAさんの趣味は洋裁です。

通常のミシンに加え、ロックミシンなどの専門的な機械も持っていて、身の回りの小物だけでなく洋服作りなど本格的な洋裁を勉強しているようでした。

頭脳明晰で、本やインターネットから情報を収集し、独学でプロ顔負けの技術を身につけていきました。

私の2人の子どもたち(17歳と15歳)も、幼いころからよくAさんの作った洋服を着ていました。

Aさんの作る洋服は本当に可愛いのです!

そして見た目だけでなく、自身も3人の母親であるAさんは素材にもこだわり、小さい子どもでも安心して身に着けられる服を作っていました

幼稚園や子どもの集まりなどではいつも「このお洋服はどこで買っているの?」と聞かれ、私は「友人の手作りなのよ」と自慢気に言ったものでした。

■大企業を離れ、好きなことを仕事に選んだAさんの決意

Aさんの洋服は口コミで評判が広がり、ネット販売にも挑戦するようになりました。

定期的に購入してくれる顧客も獲得し、だんだんと趣味の域を超えていきました。

あるときAさんは「いまの仕事をやめて洋裁を本業にしようと思っている」と言い出しました。

エリート街道まっしぐらだったAさんのその言葉に私はとても驚きましたが、すでに決意を固めていたのです。

洋服はすべて手作りのため、膨大な時間がかかります。

素材にもこだわっているため、安く提供することができません。

顧客がいるからといっても毎月安定した収入が見込めるわけもなく、会社員時代の収入を大きく下回ってしまうとのこと。

それにもかかわらず、洋裁で生計を立てると決めたAさん。

目先の収入よりも、本当に自分が好きなことを仕事に選んだその決意がとても眩しく見えました。

いろいろな生き方があるなかで、その選択が正しかったかどうかは分かりませんが、私は友人として応援したいと思いました。

先日、Aさんの夫に会った際、「相変わらずミシンばっかり踏んでいるよ」と呆れたように笑っていましたが、応援していることが伝わってきてなんだかほっこりしました。

いつかAさんが作る洋服が有名になることを陰ながら願っています。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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