「どんなに具合が悪くても、絶対に病院に行こうとせず、薬も飲まなかった夫ですが、以前い一度だけ、自分から『病院に行きたい』と言ったことがあります。なぜ、病院嫌いの主義(?)を曲げたのか? どうやら男としてのプライドが関係していたようで...」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?
夫は少年時代から、頭髪の薄い人を見つけては友だちと笑っていたり、将来、髪が薄くなりそうな友人を予想して楽しんだりしていたそうです。
そのため、自分が薄毛になってしまうのは、友人の手前、バツが悪かったのでしょう。
まだ、そんなに薄くもなかったのですが、「将来、ハゲてしまうことを予防したい」という夫の強い希望により、私は病院探しを手伝いました。
薄毛予防の薬は保険適用外です。
そして、その薬を処方するAGA(男性型脱毛症)外来は自由診療になるので、非常に高額な病院も多くありました。
そんな中、他に比べて安い価格をホームページに掲載しているクリニックを発見。
「ここでいい?」と夫に聞くと、かなり乗り気で早速その週末に受診し、薬を処方してもらって来ました。
私は夫の行動力に驚きつつ、その日から早速、服薬開始。
薬は2カ月分を処方してもらったようで、飲み終わる頃には、私から何も言っていないのに「クリニックに行ってくる」と。
これまた積極的に通院する様子に、驚きを感じずにはいられない私でした。
しかしながら、薄毛予防の薬には、その特性上、ホルモンを変化させる作用があると聞きます。
そのため、子どもを望むタイミングで話し合い、念のため薬は中断することにしました。
服用期間は1年ちょっとだったでしょうか。
その間、1日も忘れずに服用し、薬がなくなる頃には自らクリニックを受診するという夫の真剣さに、夫が頭髪事情をこんなにも重く受け止めているのかと改めて感じました。
個人差はあるにしても、男性ならやはり気になるところなのかもしれません。
夫が薄毛予防の薬をやめて10年以上が経ちます。
当時の薬の効果があったのかなかったのかわかりませんが、現在の夫の頭髪は、少し薄くなってきた程度の状態を保っています。
現在でも夫は、相変わらず内科などの必要な受診はしません。
本当にあの薬だけ熱心に飲んでいたことが、私にとっては不思議で仕方がありません。
漫画:とんちきくま/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
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