乗り物酔いには「炭酸飲料」が効く? 「炭酸の効果」を信じてやまない夫の不思議な食生活

「52歳の女性です。国が違えば食文化、考え方も違います。頭では理解しているつもりでも、実際にそうした違いに直面すると戸惑ってしまいました。いまでは笑い話ですけどね...」

アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■「和食にも合う」って...え!?  食事中に必ず甘い炭酸を飲む夫

私の夫(44歳)はアメリカ人で、結婚して11年になります。

来日して17年、日本の文化に理解を示し、込み入った話でなければ日本語での日常会話もできるようになりましたが、11年経ってもまだまだ私には理解できないことがたくさんあります。

そんな理解し難いことの1つに、食事のときに飲み物は必ず甘い炭酸飲料、または甘いドリンクを飲む習慣です。

ハンバーガー、ピザなどは理解できますが、メニューが和食の場合でも炭酸飲料を飲むのです。

その理由が垣間見れた出来事が10年前にありました。

■時差ぼけは「炭酸飲めば治るよ」と炭酸信仰がすごい!

当時34歳の夫と共に彼の妹(31歳)のところに遊びにいったときの出来事です。

私は前日までの残業と長時間のフライトため、乗り物酔いと時差ボケですっかりダウン。

ロサンゼルス空港についた頃には歩くのもままならなくなっていました。

その姿を見た夫と迎えに来ていた友人(30代アメリカ人)がそろって「炭酸を飲めば治るよ!」と言ってきたのです。

普段から炭酸飲料が苦手な私はもちろんお断りし、何とか妹の家に到着。

しかし、事の経緯を聞いた妹と甥っ子(4歳)も「炭酸飲めば治るよ」と言ってきました。

家族、友人たちの無邪気な炭酸推しにすっかりタジタジです。

ちなみに、妹宅はまだ甥っ子が小さかったこともあり、冷蔵庫の中には炭酸飲料はもちろん、甘い飲み物がたくさん。

夫は「懐かしい!」と甥っ子からもらって飲んでいました。

時差ボケの解消と共に体調は回復したものの、食事では炭酸飲料や甘い飲み物を好む方が多いアメリカ。

普段、お茶ばっかり飲んでいる私からすると、飲めるものが水しかない状況でした。

そんな私を見かねた夫が、現地のスーパーで烏龍茶を買ってきてくれたのです。

久々のお茶に喜びのあまり成分表示をよく見ずに一口飲んだ途端、目が覚めるような甘さに驚き、勢いよく吐き出してしまいました。

慌ててボトルを見ると、それは砂糖とはちみつ入りの烏龍茶で、アメリカでは普通に売られているものでした。

カリフォルニアのスーパーマーケットの駐車場で、即座に吐き出してしまった姿に甥っ子に大ウケ。

いまではすっかり笑い話となっており、アメリカの家族の中でたびたびネタにされています。

その後、何回か渡米しましたが、甘い烏龍茶に懲り懲りな私は、準備段階で「粉末のお茶買わなきゃ!」となっています。

現在も相変わらずご飯、お味噌汁に甘い炭酸を飲む夫。

本人曰く「和食にも合う」そうです。

すっかり慣れた日常風景ではありますが、私にはとてもじゃないけど無理...。

ハンバーガーやピザを食べるときも、必ずお茶を飲んでいます。

夫からすれば、甘くもないお茶ばかり飲んでいる私を理解できないのでしょうね。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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