「母は私(46歳・女性)が高校生の頃、突然、家を出て行方知れずになりました。理由も分からず残された父と兄と私は戸惑うばかり。その後、家出した理由は判明し、母と連絡を取り合うようにもなったのですが...いまはもう母と縁を切ろうかと思っています」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■蒸発した母と、残された私たち家族
3年前に77歳で亡くなった、父の葬儀での出来事です。
私と2つ上の兄はそれぞれ結婚して実家を出ていたので、父は1人で暮らしていました。
母は、私が高校生の頃、なぜか家を飛び出して行方知れずになりました。
理由はまったく分からず、残された父と私たちはただただ途方に暮れる日々を送りました。
生きているのか死んでいるのかも分からない状況はしんどいものです。
耐えかねた私は母を捜索することに。
そして母が家を出た日から1年後、新幹線に飛び乗って母の実家を訪ね、ようやく行方を聞き出すことができました。
蓋を開けてみると、私たちと同じ県内で、私たちが知らない男性と幸せに暮らしていたのです。
すぐ近くで生きていたという真実を知り、安堵と嫉妬と怒りで私の感情はぐちゃぐちゃになりました。
その後、私と兄は母と連絡を取り合っていましたが、父には真相を話すことができず、兄と話し合った結果、母は消息不明であることを貫き通すことにしました。
真相を知ったところで、きっと父は悲しむだけですから。
やがて母は女の子を授かり、私に21歳下の妹ができましたが、一緒に住んでいるわけではないですし、父親も違うので、遠い親戚のような感覚でした。
■父の葬儀に母を呼んだら...え、嘘でしょ?
月日は流れ、1人気ままに暮らしていた父が肺炎で亡くなったのは3年前のことです。
兄が喪主を務め、兄の家族と私の家族だけでひっそりと葬儀を終える予定でしたが、母にもちゃんとお別れをしてほしいと考え、母を葬儀に呼ぶことにしました。
しかし...です。
てっきり母は1人で来ると思い込んでいた私と兄が大バカでした。
葬儀当日、母は新しい家族3人で仲良くやって来たのです!
私たちは開いた口が塞がりませんでした。
母のいまの旦那さんは、私たちにとって家庭を崩壊させた張本人です。
年齢の離れた妹にしても、私の父にとっては存在すら知らない赤の他人です。
兄には高校生の息子が2人いて、彼らも困惑している様子でした。
しかも父の棺をのぞき込んだ母は、涙するどころか「老けたね」と言い放ち、旦那さんと娘は興味深く遺体を観察するばかり。
母の家出をきっかけに散々つらい思いをしてきた私たちを、母たちは嘲笑っているようにすら思えました。
こんな無神経な母の血を引いているのかと思うと、なおさら悲しく感じています。
この一件以来、母と連絡を取ることをやめました。
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