「52歳の女性です。違和感を感じる場所ってありませんか? 私は実家の近くにある駅前ビルの階段がそうでした。暗い雰囲気で空気も悪く、小さい頃にここで変な人に声をかけられたこともありました。大人になって、その階段の存在をすっかり忘れていましたが、つい使うことになってしまい...」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■子どもの頃から怖かった「駅前ビルの階段」
私の住んでいる街の駅前ビルに、とある階段があります。
その階段は非常用階段でもなく、お客さんが使うエレベーターの隣にあるごくごく普通の階段です。
4~5階の階段の壁はガラス張りになっていて外を眺めることができ、暗い雰囲気はまるでありません。
ところが、その階段を下りていくと3階辺りから少し雰囲気が暗くなります。
ガラス張りから普通の壁に切り替わっているのが原因かもしれません。
さらに降りて2階から1階の階段の踊り場付近になると、よどんだ空気があるような気がします。
この嫌な雰囲気は私が小学5年生の頃から感じていました。
なるべくその階段を通らないほうがいい気がして避けていたのですが、エレベーターがなかなか来ないときなど、つい忘れて階段を使うときがありました。
3階まではなんともないのですが、2階から1階への踊り場付近に差し掛かると変な空気を感じるのです。
急に40代ぐらいの男性が飛び出してきて驚いたこともあり、ろくな思い出がありません。
■なぜ、通ってしまったのだろう...昔から違和感のあった階段で恐怖体験
2000年6月のある日のことです。
結婚してから駅前ビルに行くことは滅多になかったのですが、用事で訪れることになりました。
ゆっくりと買い物を楽しんだあと、帰ろうと思って階段へ。
5階から降りて4階付近に来たときに、ようやく「あ!」と思い出しました。
この階段のことをすっかり忘れていたのです。
ですが「今回は平気だろう」「久しぶりだし」と、自分を納得させる理由を並べて通ることにしました。
そのまま階段を下りて2階へ。
「ダッシュすれば大丈夫だろう...よし」と走り抜けようと思ったときです。
突然「すみません」と、背後から女性に声を掛けられました。
さっきまでは人なんていなかったのに...!
私は「やっぱり!」と思いながら、怖いので聞こえなかったふりをしてそのまま走りました。
1階に着いてビルを脱出。
外に出てホッとして立ち止まると、また背後から「あのー」と女性の声がします。
階段で私に声を掛けてきたあの女性がそこにいました。
「なんなのこの人...!」と思ったら...。
女性は「実は私はこういうもので...」と名刺を出してきました。
そして「あなたに悪霊、地縛霊の類がついている」というではありませんか。
はあ? と思いながら話を聞くことになり、怖くなったので除霊してもらうことにしました。
10回くらい彼女の元に通ったのですが、除霊ができたのかどうか分かりません。
その後、夫(52歳)にこのことを話すと、学生の頃にその駅前ビルの階段は「出る」と噂を聞いていたそうです。
私は知りませんでしたが、そういった類のスポットだったとは...。
でも、未だに不思議なことがあります。
あのときたしかに2階の階段付近には誰もいませんでした。
あの女性、一体どこから現れたんでしょう...。
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