「あなたも海外に行ったら~」と自慢ばかりする先輩。ここぞのタイミングでカウンターを決めたら...!

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:キジトラ
性別:女性
年齢:47
プロフィール:アラサーでオーストラリアへ移住。夫と2人で旅行を楽しむのが趣味の主婦です。

「あなたも海外に行ったら~」と自慢ばかりする先輩。ここぞのタイミングでカウンターを決めたら...! pixta_93537569_M.jpg

私が20代半ばの頃に働いていたショッピングセンターでの話です。

売り場には、チーフ(30代前半)の他に10名ほどのスタッフがおり、うち4名が40~50代のパート主婦の方でした。

その中に、Kさんという少しクセの強い50代の方がいました。

スタッフみんな仲が良く、定期的に飲み会を開くなど、楽しく働ける職場だったのですが、Kさんだけは嫌われているような感じでした。

仕事中はみんな普通に接していたのですが、休憩時間などKさんがいない場所では、陰口を叩く人がチラホラ...。

その理由は、Kさんの自慢癖にありました。

Kさんは、家族で行ったハワイ旅行の自慢話をするのが大好きで、スタッフ全員が聞かされていたようなのです。

私が働き始めた際にも「新たなターゲットを見つけた」と言わんばかりに、休憩時間になると私のところへ来てハワイ旅行の話を始めました。

当時の私は、人懐っこく声を掛けてくれるKさんに好感を持っており、ハワイ旅行の話も好奇心旺盛に耳を傾けていました。

すると、その後もKさんは「ハワイで買ったマスカラがね~」「ハワイで食べたパンケーキがね~」と、顔を合わせるたびにハワイの話をするようになりました。

さらに「これ、お土産がまだ残っていたから、あなたにあげるわ」と、ハワイアンな絵柄が入ったペンまでくれました。

よっぽど楽しい旅行だったんだな~、と私はのん気に考えていました。

そんなある日、別のパート主婦のMさん(当時40代半ば)と休憩時間が一緒になる機会がありました。

Mさんは「あなた、Kさんの自慢話にずっと付き合ってあげて、えらいわね~」と私に言いました。

Mさんによると、たいていの人はKさんの自慢話に飽き飽きして、距離を置いていくそうです。

Mさんも「あの人のハワイ旅行の自慢話にはうんざり」と、冷めた口調で言っていました。

聞いたところによると、Kさんが家族でハワイ旅行へ行ったのは5年も前だったそう。

そんなにも前のお土産のペンを私はもらったのかと、少しびっくりしました。

その後もKさんのハワイ旅行自慢は続き、さすがに私も疲れを感じるようになりました。

そしてあるとき、ふとKさんの口調がどこか上から目線というか、私が海外旅行に行ったことがない前提で話していることに気付きました。

当時、私は働いてお金を溜めては海外へ行って使い果たすという、いま思えば無計画な生活をしており、すでに10カ国近く訪れていました。

そして従業員一同が集まった、2~3カ月に1度の飲み会でのことです。

Kさんは相変わらず「ハワイで飲んだ青いカクテルが美味しくて~」と話を始めました。

周囲は「またか」と呆れ顔でしたが、空気が読めないKさんは一向に自慢話をやめず、ほぼ独壇場に。

隣にいた私に「あなたも海外へ行ったほうがいいわよ~」と話をふって来ました。

来た! と思った私は「いまのところ、10カ国くらい行きました」と返答。

すると、周囲は一斉に「ええ!? あなたそんなに海外へ行ってるの? すご~い!」と私に注目。

「どこへ行ったの?」と盛り上がる私たちをよそに、顔面を引きつらせ、唖然とするKさん。

その後、Kさんがスタッフにハワイ旅行の自慢話をすることはなくなりました。

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