「乳酸キャベツ」が我が家の定番おかずになるまで

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ペンネーム:向日葵
性別:女
年齢:49
プロフィール:3人の子持ちママです。私が42歳のときに47歳の夫が脳梗塞で倒れ、右半身の麻痺と言語障害などが残りました。私自身も甲状腺の持病の他に、年齢とともに高血圧症や椎間板ヘルニアなどの病気が出てきています。夫の介護と育児、そして仕事で忙しい毎日です。

夫の便秘に効果的かも!?「乳酸キャベツ」との出会い

2016年の春のことです。テレビで放映されていた「乳酸キャベツ」のレシピをたまたま目にした私は、その効果を知ってチャレンジ精神が、ムクムクと膨らみました。というのも、数年前に夫が脳梗塞を患ってからというもの、料理は薄味を心がけ、豆製品や野菜を積極的に取り入れるなど、食事の内容には気を付けていましたが、夫は便秘気味な状態が続いていたからです。便秘が長引くときは飲むようにと、脳神経外科の担当医師から便秘の薬を処方してもらっていたものの、飲んでもきかなかったり反対にきき過ぎたりと、なかなかうまいぐあいに調整ができなかったのです。

便秘解消には、適度な運動とバランスのいい食生活が基本だと分かっていますが、右半身が麻痺しているため、夫はほとんど運動らしき運動をしていない状態です。また、乳酸飲料やヨーグルトもあまり好まないため、何か便秘解消に役立ちそうな食べ物はないかと思案していました。そんなときに知ったのが、「乳酸キャベツ」だったのです。テレビで紹介されていた作り方はシンプルで、私にもできそうな気がしました。

変な味が。絶対に成功すると思ったのに・・・

さっそく近所のスーパーで、材料となるキャベツを吟味。キャベツを入れる大きいサイズの密閉袋や、できあがった乳酸キャベツを入れる保存用のビンも合わせて購入して、ウキウキとした気分で家に帰り、乳酸キャベツ作りの開始です。材料の分量は、テレビを見ながらメモをしておいたので、そのメモを頼りに、テレビの映像を頭に思い起こしながら作業しました。

まずキャベツの外葉をむき、4等分にしてさらに千切りにしていきました。密閉袋に千切りにしたキャベツを半分と塩を入れてもみ、さらに残った半分の千切りキャベツと砂糖を入れてもみこみます。記憶の中の作業手順をばっちりとこなして作業は終了し、ペットボトルで重しをして、あとは発酵するのを数日待つのみです。
そして3日後。密閉袋を開けて味見をした私は、がくぜんとしました。テレビでは、乳酸キャベツは、ほんのりとした酸味でさわやかな味わいと言っていました。でも、口にしたキャベツは、明らかに「変な味」がしたのです。心なしか、粘ついている気もします。「......腐ってる?」乳酸キャベツを食べたことはありませんが、いま私が口にしたものは、明らかに違う物体だという確信はありました。おそらく、作業のどの段階かで雑菌が入ってしまったのだろうと思います。もしかしたら、調理器具の煮沸消毒が不完全だったのかもしれません。

諦めずに再チャレンジした結果

こうして、私の乳酸キャベツ初チャレンジは、残念なことに失敗に終わりました。しかし、ここで諦めたら、無駄にしてしまったキャベツが本当に無駄のまま。日を改めて再チャレンジをしました。前回の失敗の原因として考えられる調理器具の殺菌を念入りに行った結果、今度は見事大成功。さわやかな酸味のおいしい乳酸キャベツができあがりました。乳酸キャベツは、そのまま食べたり、お味噌汁に入れたり、調味料として隠し味にしたりといろいろ使えてとても重宝しました。私の奮闘ぶりをそれとなく見ていた夫も、喜んで食べてくれたので、失敗にめげずに再チャレンジしてよかったと思います。
肝心の夫の便秘がどうなったかですが、腸内環境が整ってきたのか、便秘薬を飲むことは以前に比べてだいぶ少なくなりました。乳酸キャベツは、これからも我が家の定番おかずとして、食卓を彩ってくれそうです。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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