<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女性
年齢:42
プロフィール:夫と二人暮らしの主婦です。
夫(52歳)は普段は料理をしないのですが、たまにどこからかレシピを手に入れ「今週末はこれを作るぞ!」と言って張り切って作ることがあります。
しかし、これがなかなか厄介です。
ある休日に「今日はとっておきの揚げ物を作る!」と言って朝から買い出しに行き、数本のオリーブオイルとホールの胡椒と、なぜかお米を買ってきました。
「油も胡椒もお米も家にあるのに!」
「今は新米の季節でしょ? どうせなら新米と一緒に食べたいんだよね! 胡椒もうちにあるのは粉のだよね? 今回はホールの胡椒を食べる直前にすり潰すのがポイントなんだ」
はぁ? と思っていると夫の講釈は続きます。
「それに、そもそもこの料理は普通の油じゃなくてオリーブオイルで作るものなんだよ。足りなくなると困るから多めに買ってきちゃった。余ったら普段の料理で使ってよ」
油は古くなると酸化してしまうので、できればあまり買い溜めしたくありません。
作ってくれたこだわりの料理は、手間とお金をかけただけあってとても美味しかったです。
ただ、食べている間、夫はずっと「ねえ、おいしいでしょ! どう?」と何回も聞いてくるので「おいしい」を強制されているように感じてしまいました。
食べ終わると夫は満足そうに「あーおいしかった、満腹になったら眠くなっちゃったなあ。あとで片付けるかちょっと寝るね」と言って寝てしまいました。
台所を見てみると、油でベタベタ。
いつ起きるかわかりませんし、後になると油汚れが落としにくくなるので、結局は私が後片付けをしました。
余ったオイルをしまおうと棚を開くと、そこには開封済みのスパイスの瓶がたくさん。
「あ、そういえば前にもこんなことがあったな...」
私は数カ月前のことを思い出しました。
そのときも夫は大量に食材を購入。
私が文句を言うと、偉そうに反論してきました。
「スパイスが家にあるのは分かってたけど、一度開封したものだと香りが飛んじゃうでしょ? この料理はスパイスの香りが命だからね」
そんな理由から、滅多に使わないマイナーなスパイスを大量に買ってきたのです。
料理はおいしかったのですが、この時も「おいしいでしょ?」口撃で半強制的に「おいしい」を言わされた上、後に残ったのはたくさんの使いかけの調味料。
そして、確かこのときも後片付けが雑だったので、結局私がやり直す羽目に...。
夫こだわりの「男の料理」は、作ってくれる気持ちは嬉しい反面、正直言ってありがた迷惑です。
気持ち良さそうに眠っている夫の顔を見ながらモヤモヤとしてしまいました。
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