木から下りられない「愛猫」を助けるため...かかってしまった「お値段」に父は

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ayuko
性別:女性
年齢:45
プロフィール:最近子どもがペットを飼いたいと言うようになりました。昔の愛猫との思い出がよみがえります。

木から下りられない「愛猫」を助けるため...かかってしまった「お値段」に父は 45.jpg

小学生2人の子を持つ主婦です。

子どもも少し大きくなり、ペットを飼いたいとねだられることが多くなりました。

私も子どもと同じくらいの頃、ペットを飼いたいと親にお願いをしていて、タイミングよく友人の飼い猫が産んだ赤ちゃんをもらい、わが家に迎えたことがあります。

30年ほど前、私が中学生の頃のことです。

わが家は両親と中学生の私、小学生の弟の4人と猫で暮らしていました。

その頃は野良猫も多く、ケガや病気を防ぐために完全な家猫として飼育していました。

しかし、うちの猫は好奇心旺盛で、洗濯物を取り込むときなど一瞬の隙を見て外に飛び出してしまうこともしばしば。

その都度捕まえて大事になることはなかったのですが、1回だけ事件が起こりました。

ベランダの隙間から外に出てしまい、自宅前の広場で発見しました。

刺激を与えぬよう、落ち着いて弟が捕まえようとしたそのとき! たまたま散歩をしていた犬にほえられ、愛猫はびっくりして木に登ってしまったのです。

猫だからすぐに下りてくるだろうと思いきや、なかなか下りてこず...。

ずっと下から呼びかけていましたが、姿は見えるものの反応なし。

試しに餌を持って呼びかけても、一向に下りてこようとしません。

その場を離れるわけにもいかず、何かできることはないかと考えました。

以前テレビで見た、はしご車でペットを救出した話を思い出し、消防署に相談をしました。

しかし、対応は無理とのこと...。

その日は一晩中、木の下から離れることができませんでした。

下から見上げると愛猫の姿がちらっと見えることも。

このままでは餓死してしまうんじゃ...と心配になった私たちは、どうしても助けたくて、父の知り合いに高所作業車を扱う業者を紹介してもらいました。

翌日、父がクレーンに乗って、木の先端で動けなくなってしまった愛猫を救出しました。

クレーン車のレンタル代はなんと5万円!

「今まで大きな病気もしたことない孝行猫だから、これくらいで命が助かったならよかった」と言った父の言葉を、30年たった今でもよく覚えています。

自宅に戻った愛猫は水を飲み、いつもの定位置ですやすやと安心しきった様子で眠り始めました。

私たちもやっと肩の力が抜けて、猫と一緒にぐっすり眠りました。

一般家庭のわが家では大きな出費だったと思いますが、おばあちゃん猫になるまで家族で仲良く過ごせたので、父の決断には感謝しています。

ペットのおかげで家族がまとまることもあるので、子どもたちとペットを飼うことについてよく話し合ってみようと思います。

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