「幸せな未来が待っていることなんてほとんどないのに、なぜ人は不倫をするんでしょうか。不倫をして不幸になった友人を知っている私は、心からそう思います。好きという気持ちに従って、一度道を踏み外したらやめられなくなってしまう不倫は、まさに沼...。なぜあんなことになる前に彼女を止められなかったのか、つい自分を責めてしまいます」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?
急いでケータイ番号を変えたE美でしたが、また掲示板に載せられたと連絡がありました。
このことは、そうとうE美を追い詰めていたようです。
「厳選した人にしか新しい番号は教えてないのに...。もしかして、誰かに私の番号を言ってない?」
そんなことを言いだしたE美に唖然としました。
私が何のために、そんなことをするというのでしょうか?
しかし、その頃の彼女は感情の波の高低が激しくなっていました。
「いつも話を聞いてくれてありがとうね。そして、ごめん...。迷惑かけているよね」
気分が落ち着いているときはそう気遣ってくれますが、不倫相手と会えない日が続くと豹変します。
「2人っきりの時間が持てないのに会社で顔を合わせるから、よりツラい...」
こんな風に、憔悴して電話をかけてくるありさま。
完全に社内不倫の負の沼にハマっているようでした...。
私は彼女が心配なのと同時に、だんだんツラさが伝染してくるようで自分も苦しくなっていました。
私自身も気持ち的に限界を迎えようとしていたのです。
その後、E美は不倫相手から別れを切り出されたそうです。
「妻がおふくろに泣きついたようで『子どももいるのに、不倫なんていい加減にしなさい!』と母親から激怒された」
こうして、E美はあっけなく彼との破局を迎えました。
彼女もこれ以上、不倫の恋を続けるのは厳しいと分かっていたようですが、なかなか想いが断ち切れなかったようです。
「彼に会わないためには、会社を辞めるしかない...。でも彼と離れたくない...」
E美は電話口で泣きじゃくっていました。
そんな彼女の声を聞いて『不倫沼』の深さと苦しさを痛感した私です。
漫画:すずはる/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。