＜この体験記を書いた人＞
ペンネーム：濃姫
性別：女性
年齢：45
プロフィール：夫（47歳）、大学生の娘（18歳）、中学生の息子（13歳）の4人家族。夫の実家は家族で飲食店を営んでいて、義父（72歳）と義母（69歳）とは半同居。
夫（47歳）の実家は3階建ての鉄筋コンクリート造りで、1階は義父（72歳）と義兄（47歳）が営む飲食店、2階に義父と義母（69歳）が住み、3階が私たち家族の居住スペースとなっています。
2021年12月に夫の浮気が発覚しました。
何度か話し合いをしましたが、離婚はしたくないが相手の女性（30代）と別れたくないから、当分このままの状況でいたいという自分勝手な夫に愛想がつきました。
私の気持ちは離婚に向かい、無料の弁護士に相談をしに行ってきました。
そのことを知って焦ったのは義父と義母です。
「俺が何とかして相手の女とはビシッと別れさせるから、子どもたちや俺や母さん、店のためにも考え直してくれないか？」
義父がそう言ってきたのです。
子どもたちのためには理解できるけれど、義父母や店のためって...何？ と心で思いながら、自分の気持ちを伝えました。
「もう相手の女性と別れたから許すとかの問題ではないのです。余りにも自分本位な夫に愛想が尽き、このまま一生を共にすることは無理なんです」
すると、今度は義母が声を上げました。
「男なんて浮気したって結局は妻の所に戻ってくるんだから、今の何不自由ない生活を捨てることなんて馬鹿バカしいわよ！ もっと賢く生きなきゃ！」
「確かに経済面では離婚すれば苦労するでしょう。でも、自分のこの先の人生を愛情もない夫婦生活を続けて無意味なものにしたくないんです。もっと充実した人生を送りたいから」
そう言うと2人ともしばらく黙り込んでいました。
やがて義父が重い口を開きました。
「そんなに離婚の意思が固いとは思わなかったよ...。息子と離婚の話がどこまで具体的に進んでいるかは知らないけど、子どもたちの親権のことで俺たちから頼みがあるんだ...」
何を言うのかと思ったら、信じられないことを言い出したのです。
家の1階で営んでいる飲食店は義父が一代で築き、現在は義兄が継いでいますが、義兄は独身なので、将来的には私の息子（13歳）に継いでもらうつもりだと言うではありませんか。
離婚して娘（18歳）は連れて行ってもいいが、跡取りになる息子はこの家に置いていってほしいと無茶苦茶なことを言うのです。
夫にしても義父母にしても、どこまでも自分の願望を優先する家族なんだと怒りが込み上げました。
「具体的なことは夫婦間で話していないので親権の話は白紙状態ですが、仮に私たちが別れることとなっても、まずは子どもたちの意見を尊重するつもりです」
「息子が店を継ぎたいと言うなら分かるけど、勝手に息子の人生を決めないでください！ 息子にも娘にも自分のやりたいことをやらせるつもりなので、お義父さんとお義母さんのお願いは聞けませんから」
きっぱりと告げて、その場を離れました。
義父母とは顔も合わせたくないし、口も聞きたくないのですが、私は飲食店も手伝っているし、自宅も同じ敷地内なので、顔を合わせないわけにはいきません。
自分では気付かぬうちに日々のストレスが溜まっていたのでしょう。
とうとう先日、急性胃腸炎になり、救急車で病院に搬送されました。
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