＜この体験記を書いた人＞
ペンネーム：夏子
性別：女性
年齢：45
プロフィール：同じ年の夫と私、子どもの3人で郊外の住宅街に住んでいる主婦です。毎日のんびり近所の公園を散歩して癒されています。
私の娘（10歳）には、小学校1年の頃から仲良くなったBさんという友人がいました。
2021年の春のことです。
Bさんが遊びに来た後、家の中にあったはずのゲームソフトが一つないことに気付きました。
Bさんが来る直前まで、娘がそのゲームで遊んでいるところを見ていたのに、いつの間にかなくなっていたのです。
ポケットに入れるなど、Bさんが盗んだところを見たわけではありませんが、Bさんが持ち去った可能性が高いと思いました。
翌日学校で、娘に「バッグに紛れ込んでなかった？」と確認してもらいました。
Bさんは「は？ 盗んだと思ってるの？」と真っすぐ目を見て聞き返してきたそうです。
その1カ月くらい後、Bさんが家に遊びに来たとき、また同じような状況でゲームソフトがなくなっていました。
証拠がないので言いませんでしたが、「信用できない人は家に入れられない」と娘に伝え、Bさんが家に来ても「今日は家で遊べないんだ」と断るようにしました。
しかし、夏に娘が公園で友人たちとゲーム大会しているときにBさんが現れたそうで、娘のカバンに入れてあったはずのゲームソフトが2つなくなってしまいました。
こうも続くと、目を付けられているようで心配になってきました。
娘も「Bさんはもうお友だちとは思えない」と言い、警戒するようになりました。
それから娘は、ゲームは基本的に家で遊び、公園でゲーム大会をするときは本体に入っているカセット以外は家に置いていくことにしました。
ところが秋に公園でゲーム大会をしたとき、またゲームソフトがなくなってしまいました。
Bさんも参加していて、帰宅後に確認すると本体からカセットが抜かれていたのです。
Bさんが子どものゲーム機を触ったのはほんの少しの時間で、他の子どもたちも周りにたくさんいたのですが...。
ずいぶん大胆なことをするなと驚きました。
Bさんの親御さんに言った方がいいとは思いましたが、どのように話をしたらいいのか困ってしまいました。
解決の糸口を探るためゲーム機についていろいろ調べて、そのゲーム機は本体にどのカセットで累計何時間遊んだかデータが残ると判明。
データは非表示にもできますが、Bさんはそういうことには興味がなさそうなので知らない可能性が高いと思いました。
親御さんが買い与えていないゲームで、ちょっと借りただけと思えないほど長時間遊んでいる記録があれば不自然だと分かるはずです。
私からBさんのお母さんに電話で事情を説明し、ゲーム機のデータを確認してほしいと頼みました。
翌日Bさんは1人で我が家に来て、なくなったゲームカセットを全て返してくれました。
その時にBさんは「ずっと借りててごめんね」と一言。
私が「貸してって言わないで、無断で持っていったよね」と確認すると、「そこの道に落ちてたから」と家の前の道を指さして言い訳したので呆れてしまいました。
Bさんとしては借りたという認識だったのか、盗んだと言えなかったのかは分かりません。
かなりモヤモヤしましたが、一人で返却しに来たのは度胸があると妙に感心してしまいました。
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