「習い事の先生との何気ないやり取りは、元夫との離婚で疲れた心を温かくしてくれました。このまま良い関係を築いていける、そう思っていたのですが、先生のある言葉がすべてを変えました」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?
柔道の指導者だった夫との関係がうまくいかずに離婚した私。
もともと日本の武道の世界感が好きだったのですが、夫と別れた以上、柔道を続けることができなくなり、別の武道を子どもたちと始めました。
それはとても奥深く、楽しいものでした。
激しい運動ではないこともあり、年齢が上の方も多くいらして、子どもと3人の生活で不安なこともたくさんあった私にとって、良き先輩であり父親代わりのような方がたくさんいる楽しい場所となったのです。
そういったことから一層熱心に稽古をする私たち親子を、道場のみんなから一番尊敬されている先生がとても気にかけて下さり、特別に稽古もしてくださるようになりました。
先生は、穏やかな声で指導してくださる、袴がキリッと似合う方。
私たちはその特別稽古をとても喜び、呆れるほど熱心に道場に通いました。
そうするうちに、先生からメールをいただくようになりました。
「今日も稽古を頑張ってましたね」
「小さなことも熱心に聞いてくれるのはとても嬉しいです」
「今県外に出稽古に来ています。景色が素晴らしいですよ。」
そういう優しい内容で、嬉しくお返事させていただいていました。
ところが、そのうち、内容が変わってきたのです。
「着ていたワンピースが素敵でした」
「笑顔がかわいかったです」
といったものから、「抱きしめたかった」という露骨なものまで。
「まさかあの素晴らしい先生が。奥様もいらっしゃるし、どういうつもりなのだろう」
私は戸惑うばかりでした。
女性のお弟子さんたちが、みんな先生に憧れていることを知っていた私は、先生が私にそんなメールをしていると知れたら、とても恨まれる、と怖くもなりました。
そんなことを悩んでいたある日、先生から電話がありました。
酔っていらっしゃる様子で、普段の口調とは違いました。
漫画:佐々木ひさ枝/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
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