「車のエンジンはかけるな」「窓には目隠しをしろ」理不尽な隣人トラブル。でもあることがきっかけで

ペンネーム:あさかのまあちゃん
性別:女
年齢:73
引っ越してきた直後からお隣の注意がいろいろ入って、一時はノイローゼになりそうでしたが、あることをきっかけで、何とか穏やかな関係になりつつあります。
※毎日が発見ネットに掲載された体験記を再構成してお届けします。

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2007年に現在の家に引っ越した直後のことです。

早速、お隣の奥様から苦情がありました。

お隣とうちの玄関の隙間にブロックが散乱して、うちの玄関のたたきが半分えぐられているのがみっともないので、修理するようにとのことでした。

ですが、聞くところによるとこのブロックは、お隣とうちの前の住人が大ゲンカをして、腹立ちまぎれで前の住人が壊したらしいのです。

「えーっ! なぜうちが直さなければならないの?」と思いましたが、ことを荒立てたくないので、おとなしく修理しました。
このことがきっかけで甘く見られたのか、その後もちょっとのことでも文句を言われるようになってしまいました。

ゴミ当番のときの網のたたみ方の指導(私だけでなく夫にも)、窓が開いているから車のエンジンはかけるな、隣り合った窓には目隠しをしろなど...。

町内の大掃除の時、少し遅れると、チャイムを鳴らして催促されました。

これらはどうも、すべてご主人の命令で奥様が文句をいうという流れのようでした。

ある時は、我が家の張り替えたばかりの外壁に向けて、お隣のエアコンの吐き出し口を設置されました。

さすがにお願いしてやめてもらったのですが、これを引きずったようで、我が家をリフォームしたときに、お風呂の配管の都合で湯沸かし器をお隣との間に設置したところ、ここに置くなとの一点張り。

とくに排気が出るわけではないと説得しても、だめでした。

そのため、大工さんにお願いして長く配管を伸ばして対応しました。

これはエアコンの吐き出し口の時の報復だと思いました。

そんな攻防を繰り広げ、3年くらいたった時のことです。

2つのきっかけで、関係に変化が起ありました。

まず、お隣の息子さんが高校生になり、強烈な反抗期を迎えて荒れはじめたことです。

私たちは息子さんに対してそれまでと変わらず接し続けました。

会った時は「おはよう」「こんにちは」「今日は寒いね」など、挨拶をして、彼がバイクに乗っていたので「事故に気をつけてね」と声をかけました。

息子さん本人は母親に対しては毒づくのですが、私たちには穏やかでした。

夫婦はそんなやり取りをどこからかみていたのでしょうか、あとで奥様に会った時、私に「息子がちょっと怖い」みたいな愚痴を漏らすように。

隣家の家庭問題はあまり聞くべきではないと思ったのでコメントはしなかったのですが、それからは奥様があまり細かいことをうちに言わなくなってきたように思います。

そして、野菜です。

私が近所の農家の畑を借りて野菜を作り始めたのですが、たくさん取れるので、おすそ分けをするようになりました。

毎回、一家庭がスーパーで買う量の3倍くらい、たくさん持っていきます。

「二世帯で大勢なので助かる」と言われることもありました。

初めてスイカを持っていた時には、ご夫婦でとても驚いていました。

素人の野菜畑で、スイカがとれるなんてちょっと考えられなかったのかもしれません。

あきらめずにこちらからは気持ちのいいお付き合いを心がける。

簡単ではありませんでしたが、続けていくうちに、ご主人が出てきて挨拶するようになるなど、お隣の雰囲気が違ってきたと感じられるようになりました。

近頃はほとんど文句も言われず、穏やかな関係になることができました。

今後もこの状態で過ごしていけたらなと思います。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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