性別:女
年齢:31
プロフィール:10カ月の息子の母です。実家の母も喜々として色々と世話を焼いてくれ、ようやく親孝行ができたと思っています。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
私の母(59歳)は手芸が得意です。ベーシックな縫い物から革小物、ビーズなどのアクセサリーまで、器用にぱっぱと時間もかけずに作ってしまいます。
服だってお手の物。私自身も小学校高学年になる前くらいまでは、よく母が縫ってくれた服を着ていました。とてもかわいらしく、アップリケが付いていたりして友人からはよく羨ましがられたのを覚えています。しかしそれも中学生くらいからはぱったりとなくなりました。それというのも、私が母の作った服だと恥ずかしいと思うようになったからです。直接そう言った記憶はないので、母もそれを察したのではないかと思います。
従姉や近所のお姉さんからはよくお下がりを貰っていて、自分で選んで買うことは少なかったですが、それでも既製品の方が良い反応を私がしていたのでしょうか。その当時は母の気持を察することが出来なかったので、今振り返って考えてみると、母にしては相当に寂しかったのではないかと思います。
母は、時々「あの頃着ていた服は覚えている?」とワクワクとした表情で私に問いかけてきます。私は覚えていたり覚えていなかったり。でも話に出てくる数はとても多く、私のために沢山作ってくれていたんだなと幸せな気持ちになります。
母は今、編み物に力を入れています。ハンドメイドがブームになっているためか編み物のデザイン本も今風のお洒落なものが沢山出ており、「どれが良い?」「また作ってあげるね」とよく聞いてくれます。勿論その出来栄えも最高です。それを着て外出すると、知人は「それ作ったの?」「良いね!」と言ってくれ、私も「母さんがね!」と鼻高々とこたえます。
そして最近になって待望の初孫が。
他県に嫁に来てしまったので、会えるのは多くて2か月に1度。電話越しにも寂しい様子が分かり、こちらは切なくなってしまいます。それでも母は喜々として赤ちゃん用品を塗ったり編んだりして揃えてくれます。
代表格のモチーフつなぎのおくるみは本当に素晴らしく、そして可愛い出来栄え!皆に見せびらかしたい作品です。そして最近、息子が10カ月になって、今度は厚手のセーターが宅配で届きました。背中の白いクマがこれまた可愛い!電話越しに「ね!上手く出来たでしょう?!」母の満面の笑みが見えるようです。
息子が生まれたことが、より母を生き生きとさせている気がしています。
私が小さかった頃、洋服を沢山作ってくれていた時も、こんな感じだったのかな......。
ふとそう思いました。
母親の愛は無償の愛。遠く離れていても常に私や息子を考えてくれている母の事が大好きです。そして私も、母のくれた愛を息子に伝えてあげたいと思います。
今度は私のセーターも編んでくれるとのこと。今から出来上がりがとても楽しみです。
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