性別:女
年齢:61
プロフィール:20代の頃は45kgを超えたことのなかった体重が、出産後増え続け現在60kg後半になってしまいました。ダイエット本を読むことだけは熱心で、もう何冊読んだでしょうか。食事制限は続かず、運動嫌いで、実際のダイエットは苦手なのです。健康でいたかったら、体重を増やしてはいけないとわかっているのに・・・。高脂血症、動脈硬化、生活習慣病の文字は怖くて見たくありません。
今から20年前41歳の頃、主人の転勤で大阪府豊中市に住んでいました。そこで市の検診を受けたところ、市から健康相談を受けるようにとはがきが届きました。中性脂肪とコレステロール値が基準値より高く、高脂血症の疑いがあることが呼び出しの理由でした。まだ41歳なのになぜ数値が高いのかと大ショック。やはり出産後増え続ける体重のせいかしらとも思いました。
健康相談では、食事の内容を1週間記録して提出しての食事指導と運動の実習がありました。講習を受けていたメンバーは、50代、60代の方ばかりで、40代は私一人。私は、41歳という年齢で参加することになってしまったことの情けなさでいっぱいでした。
その時は指導に従って数値は下がったのですが、すぐ東京に転居することになり、その後数年は健康診断を受けませんでした。
46歳の時、現在住んでいる市の健康診断で、中性脂肪の数値とコレステロール値が高く、高脂血症と診断されました。太っていると、高脂血症や脂肪肝になりやすいといわれています。さらに、女性はたとえスリムな人でも閉経を迎えるとコレステロール値が高くなることが多いようです。中性脂肪の数値は、これまで検査の2、3日前から甘いものをとらないことで下がった経験があったので、「検査前の食事に影響を受けることが多いのだろう」「食事に気を付ければ何とかなるだろう」と軽く考え、あまり気に留めませんでした。高脂血症では体のどこかが痛むとか、何か症状がでるわけではないのも、真剣になれなかった一因だと思います。
そんなふうに10年以上過ごした59歳の時、60代の主人が中性脂肪の数値もコレステロール値も高くなったことが1度もないのに、狭心症になりました。狭心症は、主に血液の中の中性脂肪やコレステロールが多くなり、動脈硬化で冠動脈が狭くなったことで起こる病気です。本来なら、私の方が狭心症になるリスクはずっと高いはずです。
そこで、私としては一大決心をして、かかりつけのお医者さんにお願いしてコレステロール値を下げる薬を飲むことにしました。本当は、薬を飲むことに抵抗がありました。保険会社で仕事をしていた私は、高血圧やコレステロールの薬を飲むと「病のある方」向けの保険しか入れなくなることを知っていたからです。かかりつけの医師は「一生飲み続けなくてはいけないわけではありません。数値が下がれば飲まなくてもよくなります」と言ってくれました。薬を服用する前のコレステロール値は250mg/dl前後、服用して200mg/dlになりました。薬を飲めば、もっと下がるのかと思っていたので少々がっかりしました。
医師は、「甘いものを控えれば、数値は下がるよ」と言います。でも、私は甘いものが大好き。甘いものを食べない生活は想像できないのです。お酒が好きで飲みすぎる人には、肝臓を守るため休肝日を設けるアドバイスがされていると聞き、私もまずは週1回「休甘(かん)日」を設けることに。「休甘日」には、甘いものを1日だけがまんして食べないのです。今は週1回ですが、将来的には3回ぐらいに増やせたら、高脂血症とのおつきあいもなくなるかもしれません。
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