父の糖尿病をきっかけに始まった我が家の糖質制限

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ペンネーム:こみく
性別:女
年齢:27
プロフィール:10、9、3歳の息子を育てています。私が高校生の頃、父が糖尿病を患いました。それ以来家族での食事を大切に考えています。家族そろっての食事やみんなで同じものを食べて「おいしい」と思えるような食事が理想です。

私が高校2年生のときです。当時54歳だった父が「目の見え方がおかしい」と言い、眼科に行くことになりました。はじめは、父本人も私たち家族も老眼や目の病気を疑っていましたが、眼科を受診すると眼科医に内科の受診をすすめられ、紹介してもらうことになったのです。そこで詳しく調べてみると目の異常は糖尿病の症状のひとつでした。父本人はもちろん、私たちも驚きました。そして、この日から我が家の食事改善が始まったのです。


糖尿病と診断されて大きく変わったことは、食事前の血糖値の測定、インスリンの注射、食事制限です。他にも朝夕に血圧を測り、体重も記録するようになりました。当時高校生だった私は半分他人事のように感じていました。しかし、父の分の食事だけ献立や量が変わるのを目の当たりにして、ことの重大さを実感するようになっていきました。糖尿病について調べるうちに、治らない病気と言われていることや、免疫力の低下や合併症の存在を知り、『家族としてできることをやりたい』と思うようになっていきました。


家族としてできることのひとつが「糖質制限」を一緒に行うことでした。米や麺を食べると血液中の糖質が一気に増えてしまうので、父はご飯や麺類、パンなどの主食の量を減らしていました。それは私から見ても少ないものでした。さすがに成長期に父と同じ量のご飯に減らすことはできませんが、同じように塩分を控え、糖質を抑えたおかずを共有することで父の気持ちに寄り添いたいと思いました。また、仕事や学校で会えない昼食以外の食事は家族そろって食べるようにしました。


糖尿病の食事療法としては、患者に合ったエネルギー量を摂取すること、三食食べること、バランスを考えた食事をとることが重要だといわれています。我が家では、母が食事管理を行い、海藻類やきのこ類など栄養が豊富なうえカロリーの低い食材を主に使用していました。定番メニューになったのが、しらたきで作る明太子パスタです。しらたきを適度な長さに切り、フライパンで炒めたところにほぐした明太子やたらこを加えたものですが、大葉などをアクセントに加えると、なかなかおいしいのです。イモ類は糖質が高いものが多いため、こんにゃくやしらたきででんぷんを摂取しました。


糖尿病の食事療法は独自に行わず、主治医と相談しながらすすめることが大切です。父の通院時に同席していた母が医師と相談し、食事量を決めていました。また、毎食食べたものを体重や血圧などと一緒に記録し、受診時に専門医と相談していました。糖質の高いものは食べ過ぎず、糖質の低いもので栄養を補いましたが、父本人も食べたいものや飲みたいものはあります。それらをどのようにバランスよく食べることができるかは、家族の協力もひとつの手段になると思いました。「あれはだめ」「これはだめ」と注意するだけの家族ではなく、一緒に同じものを食べ、「こういうおかずはどうかな?」と情報を共有することで糖尿病と付き合っていくことができたと思います。


あれから10年ほどがたち3人の孫ができた現在でも父はインスリン注射をしています。食事は、糖質を多く含む食材やご飯の量を定め、糖質制限を続けています。治らない病気といわれている糖尿病は、どのように付き合っていくかが大切だと思いました。私にできることは同じ食事を味わい、見守ることだけですが、それでも家族の食事が大切だということを教えてくれたのは父でした。これからも、父との食事はもちろん、自分の家族との日々の食事を大切にしていきたいと思います。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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