ギャンブル依存症の気持ちが分かるかも...FX取引の「罠」にハマった主婦の危ない体験談

「40代の女性です。軽い気持ちで始めたFX取引。しかしバイナリーオプションの罠にハマってしまい、想定外のストレスを抱えることになってしまいました」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■初心者の私が軽い気持ちで始めたFXだったが...

私は30代の頃、趣味でFX(外国為替証拠金取引)をしていました。

FXは少ない資金(証拠金)から始められるのが魅力的で、初心者でも行いやすいのが始めるきっかけでした。

最初は1日1,000円と取引額を決め、慣れて来たら徐々に5,000円、1万円と上げて行きました。

取引額が少ないため利益が出ても微々たるものでしたが、損益に関係なく、遊び感覚で楽しんでいました。

慣れるにつれレバレッジ(証拠金の数倍の取引が行える制度)なども活用し、刺激を満喫していました。

しかしある時期を境に、とんでもない泥沼に陥ることになったのです。

それはバイナリーオプションに手を出してしまったことから始まりました。

バイナリーオプションとは、たとえば米ドル/円が一定時間後に円高に振れるか円安に振れるかを予想する、いわば二者択一のギャンブル的な取引です。

最短数分ほどで結果が出るため、サクッとできるせいか中毒性もあります。

私が利用していたFX会社では、バイナリーオプションを100円から取引することができたため、初めは気楽な気持ちで挑戦していました。

何となく「二者択一」という響きには楽勝というイメージがあり、たとえハズしたとしても、100円だから大した損失にはならないという感覚もありました。

■刺激がクセになるバイナリーオプションの沼

しかし、これが落とし穴でした。

私は運が悪いのか、バイナリーオプションをことごとくハズしまくったのです。

「ただ上がるか下がるかを予想すればいいだけなのに、何で!?」

パニックになって頭を抱えても事態は好転するはずもありません。

「今度こそ」と、米ドル/円、ユーロ/円など複数通貨ペアで挑戦するなどし、気付けば1日に1,000円近くを失うこともありました。

メインのFXは取引額が少ないため、レバレッジを活用しても1日に出る利益はよくて数百円程度、もちろんマイナスのときもあります。

それがバイナリーオプションを始めてから、毎日がマイナスの連続になりました。

取引額が少ないため損失も少額とはいえ、毎日マイナスが続くとさすがにストレスが溜まりました。

趣味で楽しんでいたはずなのに、楽しめなくなり...そしてあるときふと、気付きました。

二者択一は『決して簡単ではない』と。

考えてみれば二者択一の勝率は、5割です。

私にとってはこの数字はハードルが高かったのです。

実は私、USBメモリやスマホの充電ケーブルですら、差す方向をよく間違えます。

もともと二者択一に弱いタイプだったのです。

FX取引は、1年ほどでやめましたが、バイナリーオプションに手を出したせいで、総合的にマイナスだったと思います。

ほんの少しだけですが、ギャンブル依存症になる人の気持ちが分かった体験でした。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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