「元夫はオークションで買い物するのが趣味で、節約することを楽しんでいました。おそらく、こんな良いものをこの価格で買えた、という満足感が生き甲斐だったのだと思います」
■オークションでモノを買い漁る元夫。とうとう車にも手を出し...
50代のシングルマザーです。
元夫の口癖が「古い物に価値がある」でした。
当時30代、元夫は私より5つ年下です。
元夫は昔からオークションや格安のサイトを探し、そこで中古品を買うのが趣味でした。
というより、それだけ考えて生活していると言っても過言ではない感じでした。
確かに古くてもまだ使えたり、価値があったりするものはあると思います。
ただ、私は多少お金がかかっても新品を気持ちよく使いたいタイプです。
もともと、元夫とは価値観が合わなかったのだと思います。
元夫は、趣味のプラモデルやフィギュアだけに留まらず、鞄、子ども用品、生活用品と購入の幅を広げ、ついには家電製品まで「僕が全部ネットで買うか落とすかするから、まかせて!」と言うようになりました。
極めつけは車です。
車は中古車の販売も盛んですし、仕方がない気持ちもありました。
子どもが生まれる直前に元夫が「家族が増えるから車を買い替えない?」と言いました。
それまでの軽自動車を普通のワゴン車に買い替えて、みんなで旅行に行きたいと言うのです。
気持ちは嬉しいので一応賛成の意を示したところ、元夫はその日から「価格と古さのバランスが良い車探し」に没頭し始めました。
その時間を子どもと遊ぶ時間に使ってほしいと何度思ったことか...。
そして、遂に走行距離が10万キロ越え、10年落ちの車をめでたく手に入れました。
それから当時1歳になったばかりの子どものために、家族旅行を計画してくれました。
季節は夏、行先は山奥の温泉地でした。
自宅から片道5時間はかかる距離です。
「車内はエアコンが効くから長時間乗っていても快適だよ!」
エアコンくらいは自慢するようなことでもないと思うのですが...。
とにかく元夫の言葉を信じ、一抹の不安を少し胸に抱いたまま、子どもと車に乗り込みました。
ちなみに、ベビーシートや現地で使うベビーカーももちろん中古品です。
さて、出発したところ、私の不安はピタリと的中してしまいました...。
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