「いつまで経っても行列が解消されないレジ。そこにはクーポンの権利を盾に、とんでもない会計を続ける女性がいました。周囲の皆さんも呆れていましたが、こんな方って世の中にいるのですね」

■レジを占領する年配の女性。その手には大量のクーポン券が
問題のレジを見ると、60代と思われる女性がカゴいっぱいの商品を前にして何かを言っていました。
「お友だちからたくさん頼まれちゃって...ごめんなさいねえ」
言い訳がましく商品の会計をしてもらっていたのですが、その方法は異様なものでした。
「はい、一旦これで締めてくださいね。次はこれを...はい、クーポン使って!」
その手には大量のクーポン券が握られていました。
「会計1回あたり1枚使える」クーポンです。
1つ商品を買うごとに会計を締めれば、何回でも使えることに目をつけたのでしょう。
正直なところ、私もクーポンを使いたい品物が2つあっため、一度会計を終えてから改めて会計をしたことはあります。
そのときは一旦レジを離れて、改めて列の最後尾に並び直しました。
それでも図々しいと思う方もいると思います...お恥ずかしい。
しかしこの女性、1商品ごとに会計を締めて、同じレジで何度も会計を行っているので、完全に占領されています。
ルール上はOKかもしれませんが、うーん...。
見かねた店長らしき方(50代の男性)が、穏やかにその女性に声をかけました。
「お客様、他のお客様にご迷惑ですので...」
すると、女性から噴飯もののセリフが飛び出したのです。
「あら、1人1枚とか書いてあったかしら? お友だちの分も頼まれているので、1つ1つレシートを分けないとねえ...仕方がないでしょ?」
店長の注意や周囲の視線など意にも介さない答えです。
結局、私がレジを終えるまでの10分ほど、その女性はレジを占領し続けていました。
「あれって、ありなの?」
ヒソヒソ話しながら店を去る人たちの声は、おそらく彼女にも聞こえていたと思います。
その声がまったく聞こえないかのような素ぶりのご婦人。
傍若無人とはまさにこのことだな、と呆れて見ているばかりでした。
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