「何となく気になって同僚が見つけてしまった付箋。そこに書いてあったのは...社内でネタになってしまった出来事です」

■Bさんが渡した書類の付箋の裏を見てみると...
同僚は、Aさんが捨てた書類をこっそりチェックしました。
付箋の表側には何も書いてなかったのですが、付箋をはがして裏側の糊がついているほうを見ると「夜8時◯◯で」と書いてあるではありませんか。
不倫は本当だったんだ...その日は社内がざわつきました。
その後も同僚は書類チェックを続けていましたが、日に日に付箋の頻度は増え、少しづつ大きくなっていったようです。
そして、場所や時間の連絡だけにとどまらず、ときには愛の言葉や和歌のようなものも書かれていたそうです。
この令和の時代にメールでもスマホでもなく手書きの付箋に和歌とは...。
当事者からしたら、メールやスマホは流失したり家族に盗み見されたりするリスクが高いと考えたのかもしれません。
しかし、まるで平安貴族のようなアナログなやりとりをしているとは思いもつきませんでした。
付箋のやりとりがヒートアップするにつれて、同僚の付箋探しも楽しくて仕方がなくなってきたようで、同僚は毎日書類に目を光らせていました。
付箋の裏側を見たいがあまり、ときにはわざと残業や早朝出勤までやって、和歌を見つけたときは一部で大いに盛り上がっていました。
2人のいないところで付箋に書かれていたセリフを口にするほか、付箋の文言に似たようなことをあえて2人の前で言ってみて、反応を確かめようとする人まで出てきました。
その後、私が会社を辞めてほどなく、Aさんは役員を解任になったと聞きました。
もしかしたら誰かが付箋を証拠に不倫の件を告発したのかもしれません。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。