「バレンタインのチョコ買ってきて」と息子をデパートに走らせる90代義母。贈る相手は...え?<前編>

「もうすくバレンタインですね。昔からイベントには並々ならぬこだわりを持つ義母。それはバレンタインも同じことです。毎年、夫が義母に頼まれチョコを買いに行くのですが、贈る相手は誰だと思いますか?」

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■自分のチョコを買いに行く夫!?

私の義母は90代前半。今は介護施設で生活しています。

そんな義母はお中元にお歳暮、クリスマスにお正月と妙にイベントには並々ならないこだわりを持っています。

それはバレンタインも同じこと。

毎年その時期になると電話で夫を呼び出しては「チョコ買ってきて」とお買い物を頼んできます。

もちろん、買い物くらいお安い御用......と言いたいところなのですが、実はとってもモヤモヤしています。

というのも、義母から頼まれたチョコって、渡す相手も我が夫。

つまり、夫は自分のチョコを自分で買いに行かされるのです。

わざわざ電話で呼び出され、さほど好きでもないチョコを、苦手なデパートに......。

それでも、自分以外の人のチョコがあればまだ納得のしようがあるのですが、夫が買うのは夫のチョコ1個だけ。

なので余計に理不尽に感じてしまうのです。

これには気のいい夫も辟易してしまい、「もう、チョコはいらないから」と何度も何度も断っています。

しかし...義母は強かった。

一旦は「わかった」と引き下がりつつ、さほど時間を空けずに「やっぱり気になるからチョコ買ってきて」と電話をしてくるのです。

夫が「分かった」というまでめげずに何度でも。

ならばと、コンビニに並んでいるそれらしいチョコを買って持って行くと、怪訝な表情になり、包み紙、チョコの種類、大きさまでチェックして、「これじゃない」と言うのです。

そしていつものチョコじゃないと言い始めたら最後、いつものチョコが目に前に現れるまで一歩も引き下がらないで「これじゃない」を言い続けるのです。

普段、義母にとても優しく接する夫ですが、これにはさすがにカチンと来たらしく「ありがた迷惑って言葉知ってるの?」と言ったそうです。

義母が怒れば、きっとこの習慣を終わらせることができたと思ったのですが...。

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