「母が亡くなり、一人暮らしをする89歳の父。遠くに住む私(男性)は、兄夫婦との同居を勧めているのですが、父は同居を拒んでいます。そこには父なりの理由があることがわかったんです」
■高齢父の「同居」問題。私たちが出した結論は...
具合が悪くなってからじゃ遅いじゃないかと思い、私は父の説得に向かいました。
私 「元気なのは分かるけど、免許も返納したんだろ? 万一の時に近くに兄貴がいてくれれば安心なんだって」
父 「今だって車で10分もかからないマンションじゃないか。心配いらんよ」
お茶をすすりながら涼しい顔です。
そして意外なひと言が...。
父 「俺も母さんと二人になってからしばらくが一番楽しかったからな......。たかふみ達もようやく子離れしたばかりだろ? まあ、体の自由も利かないってんなら頼りもするが、まだ早いってことだ」
どうやら父なりに兄たちに気を遣っているようです。
止む無く、現状維持のまま一周忌を終えて帰宅しました。
こちらは実家を遠く離れているので歯がゆいばかりですが、様子を見るしかなさそうです。
そんな折に、テレビのニュースで「台風で一人暮らしのお年寄りが亡くなった」なんてニュースを見て、思わず父に電話をかけた私。
しばらく心配の種になりそうです。
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