一日8時間の書き仕事が原因で発症した「変形性手関節症」

一日8時間の書き仕事が原因で発症した「変形性手関節症」 28-pixta_29826730_S.jpg

ペンネーム:空見橋
性別:女
年齢:52
プロフィール:両親は短い介護生活ののちに他界しました。そして、私は子育て終了が間近となり、就活からの再スタートです。色々ありますけれど、全てがネタともいえる毎日です。

子育てをしながら自宅で答案添削の仕事をしていた頃の話です。段取りが悪く、締め切りが近くなって一日に8時間以上ペンを持って文字を書き続けることもあり、いつも腕の痛みを感じていました。そんな生活が5年続いた46歳の時に、「変形性手関節症」を発症しました。


小学生のときにバレーボール部、中学生のときにはバスケットボール部に所属していたこともあり、ほとんどの手の指の第一関節と第二関節を突き指していました。そのためもともと多少の指の変形はありましたが、普通に家事や仕事をするのに不自由はありませんでした。ところがある日台所で洗い物をしているときに、いきなり左右の人差し指と薬指の第一関節が痛み出し、腫れ上がってきたのです。その時は、そのうちに治るだろうと、気にしていませんでした。


数日間、湿布を貼り様子を見ていたのですが、両方の手の中指と小指の第一関節にも同様の痛みと腫れが出てきました。痛くて曲げることも辛くなり、自転車に乗るときも「ハンドルに手を添える」という表現がピッタリなほどに、ハンドル制御もままならない危険走行です。さすがに「これは尋常じゃない」と思い、整形外科に行きました。


医師の診断は「変形性手関節症」でした。元々調子の悪かった手の指の関節に、家事育児と書き仕事で負担をかけているわけですから、病気にかかるのは当然の結果かなと思ったことを覚えています。お風呂で手をグーパーして動かすようにと指導されました。動かさないと指の関節の隙間がなくなって、指が棒のようになり関節で曲がらなくなるからだそうです。その他、病院でできることとして、骨の再生を助け、痛みを和らげるレーザー治療を提案されました。


診断後も、握力低下と痛みは相変わらずなのに、多忙さにかまけてレーザー治療に通わず、全ての指が第一関節でそれぞれに右や左に曲がったまま放置していました。幸いなことに、発症してから約2年後の48歳で添削の仕事を辞めると、痛みもいつの間にか軽減し、握力もかなり戻ってきました。その後、年齢も50歳になり、別の整形外科に腰痛で通っていた時です。その時のリハビリを担当していた先生が、曲がった指をマッサージし始めました。「こうやって曲げるようにマッサージするとね、指が真っ直ぐになるでしょ?元に戻りやすい体の人と戻りにくい体の人がいるんだけど、あなたの場合は元に戻りやすい体だから、自分でマッサージすると治るよ」と教えてくださいました。人それぞれの体質もあると思いますが、体が元に戻ろうとする力を信じてサポートすることで、治りにくいとされている病気も治るのかもしれないといわれて、とてもうれしかったです。いまでも、思い出したように指をマッサージして、自分で自分の体をケアしています。マッサージをしばらくさぼるとどんどん変形していきますが、こまめにマッサージをした指は少しずつ元の状態に戻っていきます。もっと時間をかけてマッサージをしないといけないなと思っています。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP