性別:女
年齢:51
プロフィール:娘二人も自立して夫と二人暮らし。悩み多き50代です。50歳から始めて夢中になっているゴスペルで、友人にも恵まれました。
2人の娘もそれぞれ自立して手が離れたので、以前から興味のあったゴスペルを思い切って習い始めました。50歳にして初心者だったので少し不安もありましたが、もともと音楽が好きだったので歌うことは楽しく、おまけに英語も勉強できて、狭い世界にいた私にとって仕事や日々のストレスを発散できる場所となりました。
一年経った頃、何となく同じ年代かなと思う人たち3人と仲良くなりました。最初はお互いに遠慮しながらおしゃべりを楽しんでいたのが、イベントの打ち上げの度にいつの間にか気の置けない間柄に。楽しい話はもちろん、時には更年期障害、夫、仕事の人間関係、老後の不安、舅姑、自分の母との関係、持病など、それぞれが抱えているものをを打ち明け合いました。気づけば警戒心のすごく強いはずの私も、夫にも話せないような胸の内を吐き出していました。そのとき、ほかの3人は黙って耳を傾けたあと、「しんどかったね」「よく頑張ったね」と共感し肯定してくれたのです。長らく褒められるなんていう経験がなかったので、とても嬉しいことでした。
それから私たちは、お互いを○○ちゃんと呼び合います。□□ちゃんママや△△さんと名字で呼ばれることが多かったので、少し照れくさいながら、50歳になってのちゃん付けは「再び自分になれた」という感じがして、呼ばれる度に嬉しくなりドキドキしました。
それぞれ全く違う人生を生きてきた4人が、何でも話せる友だちになれた。しかもこの年齢になって。不思議なご縁ですが、幸せだな、と思います。年齢を重ねる度に、取り繕うのが上手くなって、不満にも諦めて気付かないフリをしていました。そして、何も悩みがないように見えるよその家庭をうらやましいな、と思っていました。でも、みんな何かしらの悩みを抱えて生きているのですね。半世紀生きてきた私たち。お互い正直になって、それを分かち合えたからこそ、仲良くなれたのかもしれません。
月に一度はお洒落をして、美味しい食事とお酒を楽しむ「女子会」に出掛けます。賑やかに他愛もない会話やゴスペルの話で盛り上がったり、そのときに悩んでいることを話したり。「それでいいんだよ」「わたしたちがいるよ」と、その言葉がとても救いになる今日この頃です。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。