「57歳の女性です。82歳になった母が40年以上前に作ったお弁当が衝撃的でした。サンドイッチをリクエストしたら、入れ物はすごく豪華でテンションアップ! でも、いざ食べようとしたらまさかの結果で...いまでも忘れられないエピソードです」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■「ちょっとオシャレに」とリクエストしたお弁当
いまから46年ほど前、私が小学5年生だった頃の話です。
その日は「給食室の工事で給食が作れないためお弁当を持たせてください」と、保護者へ前もって連絡があった日でした。
母は大切なことをちょいちょい忘れる性格です。
前日に私が「明日のお弁当はサンドイッチがいいな」とお願いをすると、母は「え? お弁当って?」と、やっぱり忘れていました。
「前に手紙で給食がないからお弁当持参ってお知らせしたよ」と言うと「そうだったね」と母。
こんな会話はよくある話だったので、私は気にせずリクエストしました。
「お弁当の中身はサンドイッチがいいんだけど、ハムサンドやタマゴサンド、おかずは唐揚げとかタコさんウインナー!」と伝えます。
母は「リクエストされても上手く作れないけど、何とか作ってみるよ」と快諾してくれました。
昭和50年代前半、まだキャラ弁という言葉はありませんでした。
そんな時代にサンドイッチのお弁当は、子どもながらにオシャレだと思っていた私。
ワクワクしながら翌日を心待ちにしました。
■母が作ったサンドイッチは見た目を裏切る中身で超ビックリ!
翌朝、母はピクニックに持っていくカゴのようなお弁当箱を用意してくれました。
私は想定外のことにびっくりしつつ、ウキウキしながら学校へ持っていきました。
そして、待ちに待ったお弁当の時間です。
お弁当箱の蓋を開けてみると...入っていたものは、リクエストに応えたオシャレなサンドイッチ! やった! と思って手に取ってみると...。
確かにハムサンドにはハムが使われていて、レタスも挟んであります。
おかずにはタコさんウインナーが入っていて、プチトマトも添えて彩もよくしてありました。
黄色い具が入ったサンドイッチを手に取ったのですが、てっきりタマゴサンドだと思ったのに、ん? なんか違う...なんと、マヨネーズだけが塗られていたのです。
唖然としている私に気付いた隣の席の男子には「それ、何?」と聞かれる始末。
「お母さんが作ったタマゴサンドだよ」と返すと「タマゴサンドはマヨネーズとあえた卵が挟んであるんだよ、それはマヨネーズサンドって言うんだよ」。
そりゃそうですよね、子どもは正直です。
いくら料理が苦手とか胃に入れば同じと屁理屈をこねようが、さすがにこれはタマゴサンドではないですよね。
その日を境に、私は自分で食べるお弁当はできるだけ自分で作るようになりました。
そして、自分が親になってからは子どもには悲しい思いをさせたくはないので、流行りのキャラ弁やリクエストに応えるようにしています。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。