セックスレスを理由に離婚を言い出した夫。3人も子供がいるのに......

セックスレスを理由に離婚を言い出した夫。3人も子供がいるのに...... 10.jpg

ペンネーム:ぱぱぱ
性別:女
年齢:48
プロフィール:アラフィフシングルマザーになりたてほやほやです。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

離婚したてのシングルマザーです。3人の子どもがいますが、親権は私がとっています。一番下の子どもは障害があり、日常生活で介護が必要です。

離婚を言い出したのは元夫側でした。過去にも離婚届けを持ってこられたことがあったので、今回もまた威嚇かなと思っていたら違いました。私が拒否したら調停を起こし、最終的に離婚することになってしまいました。

元夫は私に離婚を切り出す前から自分の親族に相談し、離婚に対して綿密に計画を立てていたようでした。元夫が私に切り出した最初の言葉は「夫婦生活がないことは、離婚の最大の理由になる」でした。つまり私とセックスレスになっている状態が耐えられないから離婚する......と。

いやいや、3人も子どもがいるのに、そんな理由で離婚?! 
びっくりというか呆れ果ててしまいました。私は離婚するつもりはありませんでした。子どものことを考えたらできない......と思っていました。でも相手方はそうではないみたいでした。
元夫は私が夫婦生活の相手を全くしないと主張していましたが、実際はそんなことはありませんでした。元夫が満足する回数ではなかったかもしれないけれど、誘われれば相手をしていました。

 

私たちはいわゆるできちゃった結婚でした(今では授かり婚というみたいですが)。ですが1人目のあとはなかなか2人目を授かれなかったのです。2人目を考える中で、産婦人科医からいわゆる「タイミング法」を試すように指示され、元夫にもそう伝えました。喜んで協力してくれるものと思っていました。

ですが、その日だからと誘ったところ、「俺は決まった日にするとかは嫌や。今日は眠い。疲れている。お前のタイミングでやるのは嫌だ。相手の気持ちを考えろ」とものすごい剣幕で拒否され、それだけでなく足で頭を蹴られたのです。

横で寝ていた娘が起きないよう痛む頭を冷やし、泣きながら寝ました。

その時のトラウマが私の中に根強く残り、それ以後、自分からしようと言い出すことはきっぱり止めました。というより、もうセックス自体が不潔で嫌で気持ち悪いものという印象になってしまいました。

 

その後、相手に誘われれば応じるというスタンスを取りました。はっきり言って苦行でした。でも私も2人目は欲しいという思いがあったので、揺れる思いの中で、行為をしました。それでもなかなか赤ちゃんは授からず、流産を繰り返しました。

私は不妊症ではなく、その当時はまだあまり名前が知られていなかった不育症(赤ちゃんが育たない病気)でした。

流産の処置のために麻酔をかけた手術を行わなければならず、その度に心も身体も激しく傷つきました。手術後のしんどさはたとえようのないものでした。麻酔で朦朧とした状態で嘔吐することもありました。

元夫はそんな私の様子を見ているはずなのに、寄り添うどころか、「また次がんばればいいやん」と言ってのけました。

正直、「がんばるって、何を?」と思いました。夫は子どもを授かるのはどうでもよくて、ただ、自分の性欲を満たすためにセックスしたいだけなんじゃないのと思ってしまいました。

 

そんな気持ちを抱えながらも年月がたち、かなりの高齢出産でしたが3人の子どもに恵まれました。ただ3番目は心臓疾患があり、生後数年はその成長に気を遣わなければならない日々でした。また私自身も持病が悪化して手術を受けなければならなくなり、術後自分の体調とも闘わなければならなくなりました。

育児と家事と体調の悪さでぐったりする日が続きましたが、元夫は自分が性欲を感じた時には、収入を得るためのやるべき仕事を後回しにしてでも、夫婦生活を要求してきました。私が応じるまで、仕事もせず、ずっと横にまとわりついています。そんなことになると、私自身の用事も家事もすることができなくなるので、正直、うっとおしい。なので、体調が良い日は仕方なく応じていました。でも、離婚の1年前くらいからは、元夫がそういう雰囲気を出して近寄って来るのが分かっただけで、腹痛や吐き気がするようになりました。元夫はそんな私の態度にとうとう業を煮やし、離婚を決意したようでした。

 

それ以外にも私に対する不満はたくさんあったようです。調停が始まってからも、ないことをあったと言ったり、あったことはなかったことになっていました。第三者の前で今までの結婚生活が全て覆され、自分自身、何を信じていいのかわからなくなりました。

精神的に相当きつく眠れない日が続き、食事もまともにとれませんでした。でも、3人の子どもがいるので倒れるわけにはいかない。踏ん張って踏ん張って踏ん張りまくりました。頼れる友だちに話を聞いてもらうこともありました。
そしてようやく離婚。離婚に際する条件は、親権が私になったこと以外、理不尽なものばかりでした。養育費も最低限です。

 

離婚は結婚よりエネルギーを使うとよく言われますが、本当にその通りでした。今思うと、最初から、元夫は結婚=性交渉の相手の確保としか考えていなかったのかもしれません。子どもや家庭のことを大切に思う人なら、セックスレスを一番の理由にして離婚を切り出すことはないと思うのですが・・・。

子どもがもう少し大きくなって落ち着き、お世話する頻度も減って、自分自身のことを顧みるようになったら、私の性欲も回復したかもしれません。でも、悲しいかな、相手はそれを待ってはくれませんでした

。今しばらくは男性不信から立ち直れそうにもないですが、子どもたちが笑顔で毎日元気に過ごしてくれているのを励みに、頑張って生活していこうと思います。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP