「最近帰りが遅い会社員の長女。『彼氏ができたのかな』と思っていたのですが、実は夜遅くまでパソコンスキルを磨いていたのです。そして、転職を機に引っ越すことに。親としてもちろん娘の成長は嬉しいです。でも、寂しさが募る今日この頃です」
■空っぽになった娘の部屋を見て...
「お母さん、私、東京の会社に転職するから」。
いきなりの娘の転職宣言に、私は驚きました。
それも就職先の会社からはすでに内定をもらっていて、来月の初めから出社することになっているとのこと。
そのうえ、家からは通勤しきれないため、11月末には東京の隣接県のアパートに引っ越す予定になっているのだとか。
ああ、なるほど、それで帰りが遅かったり、泊まり込みになったりしていたのか」と、妙に納得しました。
転職先の会社について尋ねてみると、「コンピューター関連の会社で、プログラマーとして就職する」と答えが返ってきて、またもビックリ。
娘のパソコンスキルがプログラマーとして就職できるほど高かったことに、心底驚きました。
確かに、家にいる時間はパソコンに向かって何やら作業をしていましたが、「何してるの?」と聞くと「ゲームだよ」と笑って答えていた娘。
実は、着々とパソコンスキルを磨いていたのでした。
そして、娘は宣言通り、12月の初めに我が家から引っ越していきました。
脳梗塞の夫の代わりに働きだした私を陰から支えてくれた、優しい長女。
その成長を喜ぶ半面、手元から旅立ってしまったことに寂しさがつのります。
空っぽになった娘の部屋を掃除しながら、少ししんみりとしてしまう今日この頃です。
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