若年性脳梗塞で要介護2になった父。もっとはやく発見していれば...後悔を胸に介護する日々

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ペンネーム:たまき
性別:女
年齢:34
プロフィール:独身で両親と同居。父が55歳の時に病気で倒れて、母と一緒に介護を始めました。父の症状は右半身に麻痺が残り、杖がなくては上手く歩くこともできない状態です。母も現在55歳であり、家事と父の介護で毎日が慌ただしく、私自身も病院代などを稼ぐために自宅で仕事をし、忙しい毎日を送っています。

父は現在56歳。55歳の時に若年性脳梗塞になり、要介護2となりました。利き手である右手に麻痺が残り、箸を持つことさえできません。父の発症時にもっと早く気づいて病院に連れて行っていれば、と後悔を抱えながら、在宅で仕事をしている私と、身体が弱い母の二人で在宅介護をしています。

父は、脳梗塞を再発しやすい体質のようで、最初の退院から1カ月経たないうちに再び脳梗塞を起こし再入院となりました。ですが、薬を欠かさず飲んでいることと、リハビリのおかげでなんとかその後は入院には至っていません。現在は最後の退院からもうすぐで1年が経とうとしています。

父は、自宅内の行動は父ひとりでできるのですが、平衡感覚を取りづらいのか歩く時にふらつくため、あまり目が離せません。体調が悪い時は支えてトイレに連れて行くこともあります。お風呂にはひとりで入ることができないため、湯船につかる時も身体や髪を洗う時も、ほとんど母と私で介護をしている状態です。

毎月の薬代は種類が多いため1万円を軽く超えます。そこで、母も父の薬代を稼ぐために内職を始めました。本当はスーパーのパートなど外で働いた方が収入は多くなるのですが、日中私1人だと父の様子を見ていられないため、内職にしてもらっています。

週に3回、リハビリのために病院に通っています。お迎えはリハビリの方が来てくれますが、院内では一日父に付きっ切り。病院内でトイレに行く時も一緒に行きます。さすがに父が嫌がりますし、他の患者さんのことも考えてトイレの中にまでは入らないのですが、すぐに入れる位置に立つのがクセになってしまいました。

リハビリの先生からは、なるべく自宅でも運動をさせるようにと言われるのですが、父自身が気まぐれな部分もあり、なかなか疲れるようなことをしません。それを私と母でなんとか言い聞かせて、わずかながらの自宅リハビリを繰り返しています。


私自身の経験から、親の介護で必要なことは根気強さだと思います。父の動作がゆるやかになってしまい、急いでいるときなどは苛立つこともあります。しかし、父も好きでゆるやかな行動をしているわけではないと考え、父に当たらないようにしています。


わが家では、私と母は、父の病気の発見が遅くなってしまったことに対する引け目を感じ、父は介護されている申し訳なさを感じている、家族なのにどこか気を遣い合って本音で話せないような状態になってしまっています。今後は、お互いの苦労や悩みに、早い段階で向き合えるようになりたいと思っています。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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