「あら、いたの?」陰口大好きな同僚に、さすがに堪忍袋の緒が切れた!

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ペンネーム:向日葵
性別:女
年齢:50
プロフィール:12歳から24歳の3人の子ども&脳梗塞の夫と暮らす、50歳のワーキングマザーです

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

◇◇◇

7年前、47歳だった夫が脳梗塞で倒れたとき、当時42歳で専業主婦だった私は、急きょ夜勤の仕事を始めました。夜勤を選んだのは、昼間は入院している夫の付き添いや、まだ幼稚園生だった末息子の送り迎えなどもあり、夜しか働きにでられないためでした。幸い近所の食品関連の工場で夜勤の募集があり、無事就職することができました。

入職当初、同い年のAさんが仕事中にさかんに話しかけてきました。問題は、話題の内容のほとんどが、同僚の陰口だったことです。仕事中に同僚の陰口を嬉々としてずっと話し続けるAさんを見て、「ああ、この人とはあまり合わないな」と感じました。もちろん、話しかけられれば返事をしますし、相槌もうちますが、こちらから話しかけることはしませんでした。なにより、仕事をミスなくこなすことの方に集中していたため、こちらから話しかけるような余裕がなかったというのが正直なところです。

そして、3ヶ月程過ぎて親しく話をする同僚も増えてきたころ、Aさんの陰口の矛先は私に向けられるようになり、悩まされる日々が始まりました。初めは、私が早出をしないことにAさんが「なんで早く来ないの?」と質問してきたことがきっかけだったと思います。Aさんの言い方にとげとげしさを感じて不思議に思いましたが、家庭の都合で定時にしか入れないこと、入職時に早出ができないことは会社側に了解をもらっていることをAさんに説明しました。その場はそれで何事もなく済んだのですが、その後、Aさんは、頻繁に私に対して聞こえるように陰口を言うようになったのです。

夜勤ですが、職場に入るときは「おはようございます」と挨拶をして担当の場所に行きます。ほとんどの人からは「おはよう」と答えが返ってくるのですが、少し離れた場所にいるAさんからは「遅いのにおはようっておかしいよね」と聞こえるように声が上がります。初めは、「ああ、早出しないことが気に入らないんだな」と思いましたが、こればかりはどうしようもありません。ただ定時に入ってくる同僚は他にも何人かいて、その人たちにはAさんは笑顔で「おはようございます!」と大きな声をかけているので、私だけどうして? と、腑に落ちない気持ちはありました。

それだけにとどまらず、「あら、いたの? 挨拶がなかったから、休みかと思った」「挨拶をするのは一般常識よね」など、日替わりでイヤミ言葉が聞こえるように投げかけられます。「挨拶はしているのに」とため息をつきつつも、半分あきらめにも似た気持ちでやりすごしていました。そんな時、よく話すようになった同僚が見かねたらしく、「あの人はおとなしい人にはとことん意地悪するから、一度はっきり言った方がいいよ」と忠告してくれました。とは言っても、人間関係でもめたくはないので、我慢する方向でいこうと思っていた私。でも、ある日、いつもなら、2、3度ですむ陰口が、休憩までの3時間で7回続き、7回目の陰口は、休憩室の同じテーブルでほぼ私の目の前で言ったのです。さすがに私の堪忍袋の緒も切れました。

もちろん、感情的に怒鳴ったりはしません。そこは、短気な夫の相手で鍛えられています。Aさんの目をしっかり見据えて、「わざわざ聞こえるように陰口を言わないで、言いたいことがあったら、私本人にはっきり言ってくださいね」と、にっこり笑顔を添えて。皆の前でぴしゃりと言ったのが功を奏したのか、それ以来、Aさんから聞こえるような陰口は言われなくなりました。

このAさんとのトラブルを通して、「理不尽だと思うことには毅然とした態度で臨むことが大切」だと学んだ、そんな体験談です。

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