結婚相談所と何が違う? 40歳以上限定、新聞社が運営する「出会いサービス」とは

朝日新聞社が運営する、40歳以上の男女に出会いの場を提供する会員制サービス『ミーティングテラス』をご存知でしょうか? 「なぜ新聞社が出会いのサービスを?」「結婚相談所とは何が違うの?」......。そんな疑問の数々を、『ミーティングテラス』を運営する朝日新聞社・井原成美さん、高玉歩さんにおうかがいしました。

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きっかけはファミレスで出会った60代男性のことば

ミーティングテラス』の運営に携わる井原さんは、実はこちらのサービスの発案者。きっかけとなったのは、学生時代にアルバイトしていたファミリーレストランでの、ある男性との会話だったといいます。

「毎朝ご来店される60代の男性のお客様がいらっしゃったのですが、話をする中で奥様と死別され、お子さんも独立して今は一人暮らしだということを知ったんです。そこであるとき、『再婚はお考えにならないのですか?』と聞いたところ、『この年齢になって、再婚相手を見つけるなんて恥ずかしいよ』とおっしゃって。そのことばが、ずっと心に残っていたんです」(井原さん)

朝日新聞社に入社した井原さんは、新規事業を募る社内コンテストに『ミーティングテラス』の元となる事業案を提案。1年半に渡る準備期間を経て、2017年10月にサービスがスタートしました。

「これまで私たちは、紙面を通じて生涯未婚率や、離婚や配偶者との死別による単身世帯の増加について取り上げてきましたが、こういった社会的な問題を解決するための具体的な提案ができていませんでした。そこで実際に、『こういう出会いの場がありますよ』という提案ができたらと考え、生まれたのが『ミーティングテラス』です。欧米では、すでに大手新聞社がウェブ上での恋愛・婚活のマッチングサービスを開始しています。私がファミリーレストランで出会った男性のように異性との出会いにためらいがある方や、従来の出会い系サービスに抵抗がある方でも、新聞社の文化的で硬派なイメージを活用すれば、安心して参加していただけるのではないか、という思いもありました」(井原さん)

10011902.jpgミーティングテラス』を運営する朝日新聞社・高玉歩さん(左)、井原成美さん。

 

出会いの目的は"結婚"ではなく、"自由なかたちのパートナー探し"

では、従来の出会いサービスとどんな違いがあるのでしょうか? 

「『ミーティングテラス』の特徴は、結婚をゴールにしていないことです。これまでシングルライフを謳歌されてきた方の中には、すでに自分のライフスタイルを確立していて、『これから結婚となると、ちょっと考えづらい』という方が多くいらっしゃいます。また離婚された方や配偶者の方と死別された方の中にはお子さんがいる方も多く、ご家族の心情を考えると結婚には踏み切れない......という方も。そこで、結婚だけではない、さまざまなパートナーとの関係があってもいいのではないかと考え、『ミーティングテラス』ではさまざまななかたちのパートナー探しを提案しています」(井原さん)

入会資格は、独身であること、そして年齢が40~65歳であること。年収や職種による制限は一切ありません。会員同士は、毎月開催されるイベントやセミナーを通じて交流を深め、パートナーを探すというシステムです。

「ワインなどについて著名な講師に学びながら交流する『セミナー&交流会』や、弊社が主催する美術展を観覧後、食事を楽しむ『イベント&交流会』など、毎月さまざまなタイプの交流会を月に10回以上開催しています。『価値観の合うパートナーと出会うことができた』という声だけでなく、『イベント自体が楽しく、休日が待ち遠しくなった』『趣味の合う友達ができた』という声も多くいただいています」(高玉さん)

 

ミーティングテラス
朝日新聞社が運営する会員制の出会いの場を提供するサービス。結婚相手だけではない、さまざまな形の人生のパートナーを探すことができるのが特徴で、40~65歳のシングルが対象。入会の際には独自の審査があり、役所が発行する「独身証明書」の提出が義務付けられている。

会員同士の交流は、個別のお見合いではなく、イベントやセミナーなどを通じて行われる。イベント終了後に、参加者は気になるお相手の番号とご自身の連絡先などをカードに記入。運営スタッフを通じて相手に連絡先が知らされる仕組み。一般的な結婚相談所とは異なり、個別の相手紹介や見合いのセッティングは行っていない。

入会費は、ウェブからの申し込みは3万9800円、紙の申込書の場合は5万円。月会費は9800円。イベント参加費は2000~9000円(いずれも消費税別)。

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取材・文/恩田貴子

 

 

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