手軽に手に入り、応用レシピも豊富な夕食の冷やしトマトで睡眠力アップ!
KEYWORD⇒冷やしトマト、夏が旬の野菜
深部体温を下げる効果のある夏に旬を迎える野菜たち
スムーズな眠りに入るためには、深部体温をいったんあげて下げる方法があるが、一方で、あげずに下げてしまうのも効果的だ。
『スタンフォード式 最高の睡眠』の著者としても知られる、アメリカ、スタンフォード大学医学部精神科の西野精治教授が推奨するのが、夕食のメニューに冷やしトマトを加えること。
体の熱を取る性質があるトマトを冷やして食べれば、さらに体温を下げる効果が期待できるというわけだ。
トマトはさまざまな料理に活用することができるので、レシピの幅を広げる役割も果たしてくれる。
一般的にきゅうりやナス、ゴーヤなど夏に旬を迎える野菜は体の熱を取る性質を持つといわれる。
南国では、体温を下げるためにきゅうりジュースを飲む地域もあるという。
これらの夏に穫れる野菜は水分やカリウムを豊富に含むため、水分補給にも力を発揮してくれる。
また、東洋の漢方薬や、西洋のセイヨウカノコソウやカモミールといったハーブ類も睡眠によいものとして長年用いられてきた。
ただし、すでに述べたように「これを食べれば眠れる」という食材は存在しない。
冷やしトマトも眠る準備を整えるための補助手段として捉えること。
どんな食材にも共通することだが、「眠りにいい」と思い込み、それだけを食べすぎると栄養バランスを崩してしまって、かえって眠れなくなるという事態を招きかねない。
また、睡眠を促すために食べたはずの大豆食品が筋肉増強に力を発揮したなど、食べ物の「使い道」を決めるのは体だと西野教授は言う。
これらの事実をふまえ、思い込みから偏った食生活に陥らないよう、バランスよく食べることを心がけてほしい。