子どもを連れた「移動」って大変ですよね。子どもの機嫌、天気、好きな乗り物や嫌いな乗り物、目的地までの距離...「今日は何で移動したら?」と頭を抱えた経験のある人も多いのではないでしょうか。人気漫画家・まぼさんもその1人で、移動手段に悩んだ実体験をコミックエッセイ『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』のなかで綴っています。
「子どもの輸送方法」のエピソードは...
長男・よいたんのときは、移動はもっぱら自転車だったまぼさん。しかし妹・しおさんが産まれると「体格差のある2人 どうやって運ぼう?」という壁にぶつかります。
悩んだ末、ベビーカーに立ち乗りできる"バギーボード"を選びました。
ところがバギーボードは、よいたんの友だちに大人気。子どもたちが次々に乗りたがり、ケンカのタネになってしまいました。結局重たいベビーカーとバギーボードは手放して、軽いベビーカーをゲットしたまぼさん。
しかし雨の日になると装備がかさばってしまうベビーカー。そこで雨の日だけは、抱っこひもでしおさんを抱っこすることにしたのですが、しおさんがすこぶる思い...。
時は流れ、しおさんは1歳に。自転車の前乗せシートに乗れるようになったしおさんでしたが、ここでしおさんの自我が爆誕!すると...
自転車で走行中にヘルメットが気に入らなくなり、道にぶん投げるしおさん。さらに登園や降園のたびに「歩く」「ベビーカーがいい」「抱っこ紐で抱っこして」と輸送方法にこだわります。
ついには「犬で帰る」と這って帰ろうとするしおさんに、茫然とするまぼさんでした...。
著者・まぼさんに聞きました!
──「あるある!」と思わず共感するエピソードでしたが、この経験を書こうとしたきっかけは何だったのですか?
まぼさん:「子どもをいかに安全に、合理的に、負担なく運べるか...というのは全保護者のテーマだと思います。成長や天候に伴ってその時の最善の選択は変わるのですが、この苦労や葛藤はあっという間に忘れてしまうだろうと思い漫画に残しました」
──確かに、この時期を過ぎると忘れてしまう苦労ですね...。このエピソードを描いた時、どんなことを考えましたか?
まぼさん:「ネームを描き進める中で、もう一人の自分が『いやでもこれ、雨だったら成立する?』『ここで子どもが寝ちゃったら?』とつっこみをいれてくるので、あぁそうだ...この場合はこういう選択肢があったな...と、子どもの輸送に関するさまざまな記憶が蘇ってきました」
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それぞれのこだわりにクスっとする、よいたんとしおさんの微笑ましいエピソード。まぼさんのお悩みに「あるある!」と共感した人も多いのではないでしょうか。