著者・大島由果さんインタビュー
──漫画を描き始めたのはいつ頃ですか? 何かきっかけはあったのでしょうか?
大島由果さん:子どもの頃から絵を描いたり、色々と空想するのが好きでした。高校の時、友人たちとオリジナル漫画の本を作る事になって描いた短編漫画が初めての作品です。その時描いた漫画が「森の中で出会った子どもと生活をする」という話だったので、今思えば『ハルとゲン』の基礎になってたのかもしれません。

──漫画家として活動されるまでの経緯を教えてください。デビューされるまではどんなお仕事をされていたのでしょうか?
大島由果さん:前職はゲームクリエイター兼、学童の指導員として働いていました。ですが体調不良とコロナの影響で働く事が困難になりクリエイター業は一旦お休みして、学童の指導員をしながら休養していた時、『縦スクロールマンガ大賞』を知り、以前から描きたかった物語をかいて応募したところ、賞を頂きデビューまでさせてもらいました。
今は月に2~3回ほど学童へ行きながら漫画のお仕事をしております。
──前職はゲームクリエイターとのことですが、具体的にはゲーム制作のうちどのようなお仕事を担当されていたのでしょうか?
大島由果さん:中小企業の会社で働いていたので、色々な事を経験しました。2Dでの作画アニメーションやユーザーインターフェイス 3Dでのモデル作りやアニメーション、簡単な背景の制作等です。
──多岐にわたってお仕事されていたのですね。その時の経験が漫画に生きていると思うことはありますか? 具体的にはどんなところでしょうか。
大島由果さん:ほぼ全ての事柄と思ってます。仕事での作業知識もそうなのですが、ツールにしてもアニメーション、デザインにしても常に学び続け、やり続けていたという事が漫画を描く際にも役立っていると思います。

──第1回縦スクロールマンガ大賞の日常・コメディ・ドラマ・青春部門に応募された作品『孫のマコ』が佳作だったとのことですね。こちらが「ハルとゲン」の原型になる作品だったのでしょうか?
大島由果さん:実は数年前から温め続けていた「おじいさんと孫」のストーリーが何話かありまして、その断片を集めて作ったのが『孫のマコ』でした。デビューにあたって担当さんと「おじいさんと孫」の話をさせて頂き、『孫のマコ』とあわせて出来たのが『ハルとゲン』になります。
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『ハルとゲン』は縦スクロールですらすらと読みやすく、かわいい絵柄のほっこりした日常漫画でありながら、時々ふと切なくなるような思い出や、胸がちくりと痛むようなエピソードが織り交ぜて描かれています。じんわりと心に残るあたたかい作品で、疲れた心を癒やしてみませんか?
取材・文=レタスユキ









