職場での部下と良好な関係のために。指示の出し方は?/知らないと恥をかく 50歳からのマナー(7)

今までは結婚披露宴で招待客だったが、いつしか親族や主賓になり、葬儀では弔問客だったが、喪主に務めることに。仕事や会食の場でも部下として出席していたが、上司や招待客になる...年齢を重ねたことで初めて遭遇するシーンが増えますが、若い頃に身につけたマナー、そのままにしていませんか? 立場が変わることで、当然 "マナー"も変わってきます。そんなマナーの本質から実践までを集約した『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』(ワニブックス)より、中高年が知っておきたいマナーをイラストとともにお届けします。

部下と接するときの基本マナー

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50代ともなれば、職場にさまざまな人がいることは重々承知。

仕事があって職場に行ける日々に感謝をして、周囲の人たちと楽しく美しい調和を奏でる毎日でありたいですね。

自分ファーストではなく相手ファーストの精神で、先手で部下への配慮、感謝の気持ちを持って接すれば、良好な関係が築けます。

そうして良好な関係が築けていれば、部下も耳を傾けてくれますし、パワハラやモラハラだと言われる危険も回避できます。

上司には「自分から話しかける姿勢」が不可欠

明確な用事がなくても、部下に話しかけること

在宅勤務が定着しつつある現在。部下と顔を合わせないことも増えた分、上司が部下の気持ちを慮り、「調子はどう?」「困っていることはない?」「何か悩みなどあったら、遠慮なく言ってね」など、以前にも増して自分からコミュニケーションをとることは上司のマナーのひとつと言えます。

これは、対面でもリモート(遠隔)でも同様のことですね。

もちろん、部下のほうからコミュニケーションをとってきてくれるのが理想ですが、彼らの立場にたってみると、それは少しコクな気がします。

若い部下にとっては、50歳を越えた人は親の年齢に近いため、話しかけることを「おこがましくて失礼」と感じている部下も少なくないのです。

一方で、上司からむやみやたらと夜間や休日にメールやSNSなどで連絡がくることを迷惑に感じている部下もいます。

良かれと思ってコミュニケーションをとっているつもりでも、相手にとっては苦痛に感じることもあります。

こちらから部下の様子を伺うためのコミュニケーションをとる時間帯は、基本的に「勤務時間帯にさりげなく」、と心得ておくことが大切です。

こうした配慮をしつつ、普段から部下と良好な関係を築いていれば仕事も円滑に進み、パワハラやリモハラなどと言われる危険も少なくなります。

指示を出すときは、「部下の名前」とセットで

あなたは人と会話をするときに、名前を呼びかけながらコミュニケーションをとっていますか?

誰かに「これやっててください」と言われたときと、「西出さん、これやっててください」と言われたときと、どちらが耳に残り心に響くかは明確です。

心理学的には「名前を呼ぶ」という行為は、「社会的な報酬を与える」ということです。

名前を呼ばれた側は、「社会的な報酬を受け取る」わけです。

人は誰しも、報酬を与えてもらいたいと思います。

そのためには自分が率先して、相手に報酬を与える。

こうすることで、それは部下たちのお手本にもなるわけですね。

これが50代になった私たちのスマートな大人のマナーといえましょう。

名前を呼ぶだけでも、部下は心の扉を開いてくれます。


「50歳から生まれ変わった自分」を演出

私たちがこの世に生まれてきた理由は、自身の魂を磨き、自身を成長させることです。

根本から自分を変えなくてもいいのですが、「今までとはどこか違う自分」「昔よりいいねと言われる私」を、50代からは楽しんではいかがでしょうか。

私は50代に入っから、人生初のファッションショーにモデルとして出演し、ランウェイを歩く経験をしました。

年齢を重ねても、思いがけない経験はできるものです。

はじめから「私にはできない」と決めつけてしまっては、もったいない気がします。

自分のコンフォートゾーンを破るのではなく、少しだけ広げてみればいいのです。

そうやってチャレンジする姿を見せることで、新たな自分を演出すれば、周囲の反応も変わってくるでしょう。

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西出 ひろ子
マナーコンサルタント、一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。国会議員などの秘書職を経てマナー講師として独立。300社以上のマナー・人財育成コンサルティング、延べ10万人以上の人材育成を行う。著書・監修書に『あなたを変える美しい振る舞い』(ワニブックス)など著書累計100万部を超える。

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『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』

(西出 ひろ子/ワニブックス)

企業人から俳優をはじめ、数々のマナー指導をしている「マナー界のカリスマ」が監修。若い頃に知った『マナー』、もしかしてもう使えないかも…!? 結婚式やお葬式、仕事などで“立場"が変わったとき、恥をかかないために“これだけは"知っておきたいマナーを、豊富なイラストとともにわかりやすくお伝えしています。

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※この記事は『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』(西出ひろ子/ワニブックス)からの抜粋です。

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