披露宴、年長者は振る舞いは若い頃とは変わります/知らないと恥をかく 50歳からのマナー(5)

披露宴会場における「名刺」の扱い

披露宴中の名刺交換は、実は失礼な行為?

披露宴で初めて出会った相手から、名刺を差し出される場面もありますね。

その名刺を受け取ることに、問題はありません。

ただし、あなたから名刺を渡すことは、披露宴会場では控えましょう。

披露宴はあくまでも、新郎新婦のお祝いの席。

出席者が人脈を拡げるための場所ではありません。

名刺交換をすることは、マナー違反といえるのです。

披露宴会場では、名刺を渡さなくてもOK

名刺をいただいた場合、あなたの名刺を渡さないのはマナー違反と思いがちですが、披露宴会場の場合はそうではありません。

披露宴会場はビジネスシーンではないからです。

「申し訳ありません。本日は名刺を持ち合わせていなくて」と伝え、先方の名刺を有難く頂戴するのみで問題ありません。

また、今は名刺交換もオンラインで行うことが推奨されている時代です。

披露宴中に名刺を渡されたとき、連絡先を教えても良い相手だと思えば、後日相手のメールに自身の名刺を添付送信するとスマートです。

余談ですが、イギリスやヨーロッパなどのアッパークラスの人々も、名刺をもらっても自分の名刺は渡しません。

「この人とお付き合いをしても良い」と思う相手にだけ後日、Eメール添付で名刺を送るのです。

お取引先などの場合は、名刺交換もやむなし

ただし、日本ではお取引先関係者などが出席している場合は、その限りとはいえない状況があるかもしれません。

タイミングを見計らい、先手でご挨拶に伺ったり、先方が名刺を出してきたら、その場でお渡しすることもやむを得ない場合もあるでしょう。

しかし、この場合も、後日名刺をメール添付で送信したり、目上の方であれば、現物を郵送するのが本来のマナーといえます。

なお、あなたが名刺交換をしたい相手が会場にいる場合は、招待者である新郎新婦やそのご家族などに相談し、紹介してもらうのが品のある高貴な大人の対応です。

知らないと恥をかく 50歳からのマナー.jpg若い頃と立場が変わったいまどうすれば...年齢を重ねたことで遭遇するマナーを、豊富なイラストとともにわかりやすく紹介。

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西出 ひろ子
マナーコンサルタント、一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。国会議員などの秘書職を経てマナー講師として独立。300社以上のマナー・人財育成コンサルティング、延べ10万人以上の人材育成を行う。著書・監修書に『あなたを変える美しい振る舞い』(ワニブックス)など著書累計100万部を超える。

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『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』

(西出 ひろ子/ワニブックス)

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※この記事は『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』(西出ひろ子/ワニブックス)からの抜粋です。

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