披露宴会場における「名刺」の扱い
披露宴中の名刺交換は、実は失礼な行為?
披露宴で初めて出会った相手から、名刺を差し出される場面もありますね。
その名刺を受け取ることに、問題はありません。
ただし、あなたから名刺を渡すことは、披露宴会場では控えましょう。
披露宴はあくまでも、新郎新婦のお祝いの席。
出席者が人脈を拡げるための場所ではありません。
名刺交換をすることは、マナー違反といえるのです。
披露宴会場では、名刺を渡さなくてもOK
名刺をいただいた場合、あなたの名刺を渡さないのはマナー違反と思いがちですが、披露宴会場の場合はそうではありません。
披露宴会場はビジネスシーンではないからです。
「申し訳ありません。本日は名刺を持ち合わせていなくて」と伝え、先方の名刺を有難く頂戴するのみで問題ありません。
また、今は名刺交換もオンラインで行うことが推奨されている時代です。
披露宴中に名刺を渡されたとき、連絡先を教えても良い相手だと思えば、後日相手のメールに自身の名刺を添付送信するとスマートです。
余談ですが、イギリスやヨーロッパなどのアッパークラスの人々も、名刺をもらっても自分の名刺は渡しません。
「この人とお付き合いをしても良い」と思う相手にだけ後日、Eメール添付で名刺を送るのです。
お取引先などの場合は、名刺交換もやむなし
ただし、日本ではお取引先関係者などが出席している場合は、その限りとはいえない状況があるかもしれません。
タイミングを見計らい、先手でご挨拶に伺ったり、先方が名刺を出してきたら、その場でお渡しすることもやむを得ない場合もあるでしょう。
しかし、この場合も、後日名刺をメール添付で送信したり、目上の方であれば、現物を郵送するのが本来のマナーといえます。
なお、あなたが名刺交換をしたい相手が会場にいる場合は、招待者である新郎新婦やそのご家族などに相談し、紹介してもらうのが品のある高貴な大人の対応です。
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