披露宴、年長者は振る舞いは若い頃とは変わります/知らないと恥をかく 50歳からのマナー(5)

今までは結婚披露宴で招待客だったが、いつしか親族や主賓になり、葬儀では弔問客だったが、喪主に務めることに。仕事や会食の場でも部下として出席していたが、上司や招待客になる...年齢を重ねたことで初めて遭遇するシーンが増えますが、若い頃に身につけたマナー、そのままにしていませんか? 立場が変わることで、当然 "マナー"も変わってきます。そんなマナーの本質から実践までを集約した『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』(ワニブックス)より、中高年が知っておきたいマナーをイラストとともにお届けします。

披露宴開始前のマナー/披露宴でのマナー

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主賓として新郎新婦やその親族の方々に失礼のないよう、当日までにしっかりと準備をしましょう。

そうすることで、披露宴本番に、余裕を持って臨めます。

披露宴当日は、自分のスピーチのことばかりを気にして、肝心な祝福の気持ちを忘れてはいけません。

「上手な祝辞を」「ウケるスピーチを」などの気持ちは、すべて自分に向いています。

品のある素敵な大人は、意識を相手に向けるもの。新郎新婦を心から祝いましょう。

披露宴当日は、年長者としての振る舞いを

スピーチを見越して、45分前には会場入り

一般の出席者は「披露宴開始時間の30分前に式場入り」といわれますが、主賓はもう少し早めのほうが、皆さんもご本人も安心です。

多くの場合、主賓は祝辞を読み上げるため、会場のスタッフから説明を受ける時間が必要となります。

目安は披露宴開始時間の45分前。

もちろん、1時間前に到着しても構いません。

祝辞の読み上げの説明をしてくれる会場スタッフは、多くの場合、祝辞の本番でも誘導してくれます。

事前の段取りの説明を受けるときに、上から目線的な威張った態度はとらないように。

いざ本番となったとき、スタッフがあなたに好感を持っていなかったら、幸せを祝う心地良い空間になりません。

年長者としての品格は、どのような相手に対しても謙虚に、敬意を表する姿勢から醸し出されます。

初対面の相手にも気さくに話しかける

新郎新婦よりはるかに年上のあなたが、結婚披露宴に参加していれば、親族の方なども「どなたかしら?」と気になります。

お相手のご親族と勘違いされる可能性もありますね。

それだけにあなたから先手で挨拶をし、簡単な自己紹介などをして、コミュニケーションをとると素敵です。

また、相手からも話しかけられやすいよう、常に微笑みを絶やさないこと。

微笑みは、お祝いのおめでたい場所ですから、当然のことですね。

これは控え室でも披露宴会場でも同じです。

また、ソーシャルディスタンスにも配慮しましょう。

乾杯はにこやかに、そして威厳を持って

主賓は「乾杯の音頭」を頼まれることもあります。

会場スタッフなどの指示に従って前に出て、「僭越ですが......」などと謙虚な姿勢で臨みます。

また、明るく笑顔で祝福の言葉を述べましょう。

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祝福の言葉が終わったら、一転して厳粛な威厳ある声と姿勢で、乾杯の音頭を取ります。

このときのセリフは、次のページで紹介します。

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この言葉と同時に、目の高さにグラスを掲げます。

それから新郎新婦と目を合わせ、周囲の出席者にもアイコンタクトをしてから、軽く口を付けます。

グラス同士を軽くぶつけて音を出す乾杯のスタイルは、正式ではありません。

グラスに傷をつけたり、割れたりする可能性があるからです。

特にお祝いの席でこのようなことが起きては問題です。

とはいえ、相手からそのようにされそうになったら、拒否することは失礼です。

グラス同士がつくかつかないか程度に、軽く触れあわせるようにしましょう。

 

西出 ひろ子
マナーコンサルタント、一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。国会議員などの秘書職を経てマナー講師として独立。300社以上のマナー・人財育成コンサルティング、延べ10万人以上の人材育成を行う。著書・監修書に『あなたを変える美しい振る舞い』(ワニブックス)など著書累計100万部を超える。

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『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』

(西出 ひろ子/ワニブックス)

企業人から俳優をはじめ、数々のマナー指導をしている「マナー界のカリスマ」が監修。若い頃に知った『マナー』、もしかしてもう使えないかも…!? 結婚式やお葬式、仕事などで“立場"が変わったとき、恥をかかないために“これだけは"知っておきたいマナーを、豊富なイラストとともにわかりやすくお伝えしています。

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※この記事は『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』(西出ひろ子/ワニブックス)からの抜粋です。

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