「以前働いていた職場の同僚に、他人の噂話が大好きなM子がいました。彼女が話す噂話の中で、『ママ友の不倫話』だけは特に覚えています。やたらと詳しくて、他人事ながらなんでこんなに知っているんだろうと思っていたのですが...」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?
50代半ばの主婦です。
以前一緒に働いていた同僚の主婦・M子の話です。
M子は当時40代前半で、家族は会社員の夫、子どもは一番上の中学生をはじめ3人いました。
性格は悪くなかったのですが、他人のうわさ話が大好物。
主な話題は「ママ友の不倫」でした。
なんでも、M子の子どもが通う中学校のPTA役員同士でダブル不倫があったそうで、それを面白おかしくしゃべりまくっていました。
M子も同じPTA役員だったそうです。
「アタシ、ママ友だからいろいろ知ってるんだぁ!」
そんなことを言って得意満面に語るM子の話によると、不倫ママのお相手はママ友の間で人気のイケメンパパ。
どうやら、年末の役員懇親会がキッカケとか。
しかし、2020年を迎えコロナ禍となり、学校行事等は次々と中止になってしまいました。
「例の不倫カップル、行事が中止になって会えない時間がナントカやらで、ますます火が点いたんだって!」
「ふーん」
M子はいやねぇと言いつつ、楽しそうにしゃべるしゃべる。
内容も具体的で、私は辟易するしかありませんでした。
そんな中、急にM子の欠勤が続き、そのまま退職してしまいました。
数日後、M子の夫が菓子折りを持ってあいさつにやって来ました。
「本人が伺えずに申し訳ありません。M子は体調不良のため、今実家に戻っております」
私はなぜか、頭を下げた彼の薄い頭頂部に目が行ってしまいました。
そんなこんなで、Ⅿ子の退職理由はウヤムヤなままとなり、私も程なくして一身上の都合により退職し、M子の話は次第に記憶の片隅に追いやられていきました。
漫画:とんちきくま/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
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