「85歳の父の家に来てもらっているヘルパーさんたち。毎日の健康状態の確認など、遠方に住む娘の私は、とてもありがたく思っています。ただ、その仕事ぶりに不満がないわけではありません。多少のことは見過ごしていますが...、毎日ジレンマを抱えています」
■ヘルパーさん自身も高齢で...
また、結構お年を召した方が来られるので、力仕事や細かな作業を頼めないのも少し困っています。
一般的な作業も時間がかかったり、ひどい物忘れがあったり、といったことが頻繁に起こります。
こちらとしては、高齢者である父が自分で出来ないことをお願いしたいのに、お願いする相手も高齢者では・・・とケアマネージャーに相談しても、今は需要に対して供給が追い付かない時代とのこと。
皆さん主婦歴は長いので、家事は当然出来るでしょう、と来るもの拒まずの世界になっているようです。
ある時などは、洗った後のグラスがあまりにも汚かったのでもう一度洗って欲しい、とお願いしたら、「私、他の家でも家事が下手だと言われるんです」と堂々と開き直って言われてしまいました。
介護保険を利用していると言えども、お金を払って仕事をしてもらっているのだから、プロ意識を持って取り組んで欲しいと思うことは無茶なお願いなのでしょうか。
その方もしばらくすると辞められ、その時は次の方が決まるまで、かなりの時間が掛かりました。
人手不足ということで、臨時の代理として監督者の男性が来られ、父に昼食の焼きそばを作ってくれることもありました。
色々な不満は募りますが、でもほぼ毎日父の様子を見に来てもらい、何かあればすぐに連絡してくれる、というのは本当に助かります。
父が風邪を引いてしまった時、私がすぐに遠方から行くことが出来なかったので、翌日のヘルパーさんが来る際にレトルトのお粥を買ってきて欲しい、と電話をすると、「今から買って持っていきます。ひどければ病院に連れて行ってきます」とすぐに対応してくださったこともありました。
ケアマネージャーの方が言うように、本当に今の高齢化時代は需要と供給がアンバランスなのでしょう。
また、大切な身内のことだからこそ、こちらの要望も多くなります。
不平不満はありますが、それでも今は、父を毎日見に来てくれる方がいる、ということが最優先です。
多少のことは見過ごし、辞めずに居てもらうよう、こちらが見ざる言わざる聞かざる、と自分に言い聞かせ、毎日ジレンマを抱えながら過ごしています。
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