「義母は他人の気持ちに興味がない人です。でも『嫁の私の気持ちなら』と淡い期待を抱いていましたが、私の考えが甘かったようです。あれは、1週間ほど義母の家へ帰省した時のことです。夫の浮気疑惑を相談した私は、義母からあり得ないことを言われたのです」
■義実家に住み込みの若いお手伝いさんがいて...
私の義母は正直過ぎな人。
決して根っからの意地悪という感じではなく、いつも陽気で朗らかな人なのですが、昔から他人の気持ちには、まったく興味がないタイプでした。
近所に住む夫の叔父、つまり義母の実弟が、我が家に頻繁に悩みを打ち明けに来るので、「お姉さんに相談してみたら?」と一度勧めたことがあるのですが、「ダメダメ。あの人は人の悩みになんて耳を傾ける人じゃないから! 君もわかってると思うけど!」と答えるぐらいでした。
肉親にさえそうなのかと思いながら、それでも私は、「嫁にはきっと」とちょっと期待していたのです。
その根拠のない妄信が一瞬で崩れ去ったのが、あの言葉を聞いたときでした。
義母の家に一週間ほど泊まりに行ったときのことです。
私達夫婦は離れの小さな部屋に寝泊まりしていました。
義母には住み込みのお手伝いさんがいて、彼女の部屋は母屋の義母の隣の寝室でした。
とても綺麗で若い方で、夫のようなパッとしない中年の男になど、なびきそうにもない理知的な雰囲気だったので安心していたのですが...。
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