「夫と猫4匹と暮らし始めて13年がたちました。理不尽に暴言暴挙を繰り返す夫に神経をすり減らす毎日です。そんな夫のことを、完全に嫌いになれない自分がいます。それは、以前住んでいたマンションの火災現場での意外な姿を思い出すからなんです。夫はまるで...」
■火災現場での夫はまるで少年のような姿で...
夜中に目が覚めたときは扉の外もバルコニーも煙に覆われ逃げられない状態で、一酸化炭素中毒を防ぐために床に這いつくばった瞬間、私の目に入ったのは、いつも怒鳴っている夫が愛猫を抱きしめて静かにシクシク泣いている姿でした。
『えーっ! 泣く?』と呆れましたが、あのときの夫はまるで5歳の少年だったのです。
『虚勢を張らないと心が折れてしまう』夫は、つい最近も家具を乱暴に動かし、立てかけてあったワイヤレスクリーナーを倒し、ヘッドを折りました。
「付け根の部分にゴミが溜まってたからや!」と叫び、どこが壊れたのか調べる私の背後から「折れた部分に詰まってるゴミを取り出せ!」と大声で怒鳴る夫。
この人がいなければどれだけ心穏やかな人生が送れるだろうと思います。
私は怒りが頂点に達すると黙り込むのですが、その様子を見て『ヤバい』ということを察知した夫は、「しょんぼりしてるから慰めたって」と猫を押しつけてきます。
そのとき、私と猫の眉間にはきっちりと3本ずつ皺が入っています。
正直、『アンタのヘッドのゴミを取り出せや!』と思います。
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