「私は、48歳。結婚後、両親と離れて暮らして25年になります。父は無口で小さい頃から少し怖い存在でした。そんな父から突然連絡が...。でも、今親戚一同で旅行中のはずでは!? 」
■普段冷静な父から旅行中に電話連絡が。動揺している様子、一体何が?
私が両親と離れて暮らすようになって早25年以上。
年に1度実家に帰る程度ですが、おしゃべり好きな母親とはしょっちゅう電話したりメールしたり。
父親は無口で小さい頃からちょっと怖い存在だったので、実家に帰った時くらいしか話す機会はないのですが......。
そんな父から珍しく電話がありました。
この日は親戚一同で、旅行にいっているはずです。
「珍しく旅の自慢かな?」と思い電話に出てみると...なんと旅先で母が転倒したとのこと!
激しい足の痛みで、車椅子を使っているというのです。
あの明るくて元気な母が「年齢も年齢なので、痛みが治らずこのまま歩けなくなったらどうしよう...」と、かなり落ち込んでいる様子。
しかも、何より驚いたのは、普段冷静な父がかなり動揺していることでした。
そして、電話でこんなことを切り出したのです。
「お母さんがこんな状況なので、これから車で迎えに来てくれる?」
「迎えにって、いまどこにいるの?」
「富山。どれくらいで来れる?」
と、富山!?
私が住んでいるのは神奈川。
そして両親が住んでいるのは福岡です。
ということはつまり、神奈川→両親が今いる富山→両親が住む福岡→神奈川へ戻る......を車で移動する(⁉)、ということです。
日本中を車で移動する機会が多い私は、走行距離が「本州の全長以上になるな...」とすぐイメージできました。
「お父さん、今すぐは無理だけど...行けないことはないけど...長時間移動になるし、電車や飛行機で手伝ってもらいながら帰れるんじゃない?」
そう言ってみたのですが、
「だけど今借りている車椅子を(富山で)返さないといけないし、お父さんがお母さんをずっとおんぶは難しいし、車だと楽だろ?? お母さんの気持ちも楽だろうし。すごく痛がってる」
「(ずっとおんぶしなくても要所要所で車椅子借りられそうだけど)まあ確かにそうだけど、とりあえず今すぐにはいけないから、明日どうするか話そうか」
「わ、わかった」
電話を切ったあと、自分の予定を確認した私。
行けなくはない。
だけどすごい距離だな......。
と、改めて思いました。
そして、もし私たちが行けず、車で移動できなかったら、荷物もあるだろうに、父は母をおんぶして九州まで帰るつもりなのか......。
すごいと思いつつ、車椅子レンタルがないのかなど調べました。
そして翌日、昼前になっても父から連絡が来ません。
なにか大変なことになっている⁉と不安になり、父の携帯電話を鳴らしても、母の携帯電話を鳴らしても、電話に出ません。
ますます不安になった昼過ぎ...ようやく父から電話がありました。
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