「立て替えた飲み会代をなかなか返してくれない仕事先の知り合いのA子。どうやら、被害者は私だけではない様子。会ってもはぐらかされ、モヤモヤしたまま2年の月日が...」
■飲み会代を返してくれないA子。「久しぶり~」って言われても
「久しぶり〜! 元気〜⁈」と手を取り合いながら、わたしは意を決して言いました。
「A子〜、もしかして飲み会のお金、忘れてなーい?」
はっとした顔のA子はうろたえながら、「あ〜〜! ごめ〜ん! 忘れてた〜! どうしよう〜、今度飲みに行ったとき絶対おごるからー!」 えっ⁉︎ 今返してくれるんじゃないの⁈ 今度って何? と思いつつも、悪気のなさそうなA子の態度にそれ以上言えず、釈然としない思いを抱きつつその場では別れました。
後に別の友人にその話をすると、「A子、わりとそういうの多いらしいよ」と言うではありませんか。
「そういうのって?」
「飲み代割り勘にして、あとで払うって言って延ばし延ばしにする、みたいなの。払った人もそんなに高額でもないし、日が経つうちにもういいか、ってなる」
えー、そうなのー!? 確かに、その時点で3カ月くらい経っていて、一度ははっきり請求したからなんとなくもういいかな、って気にもなっていたのです。
そうこうするうちにまた飲み会の話が出ました。
メンバーはあの日一緒に飲んだ友人とA子とA子の同僚と4人でした。
友人と「やっと飲み代返してもらえるわ。今日わたし財布持って来てないから〜」と半分茶化して言っていました。
が、当日。A子は来ませんでした。
正確には来られなかったのですが。
昨夜から北陸地方は大雪で在来線も止まっていました。
その日会ったA子の同僚から聞いた話では、A子は仕事を辞めて実家へ帰っていたらしいのです。
この日はわざわざ出てくると言っていたのに、生憎の雪で来られなくなってしまったと......。
それからも「辞めたらしい」A子とは2〜3カ月に1度、忘れた頃に仕事先で顔を合わせます。
屈託なく「久しぶり〜」と笑う顔も相変わらずです。
お金を返してもらおうとはもう思ってないけれど、2年経ってもそしてこの先も忘れることはできないんだろうな、とモヤモヤ感が拭い去れないのでした。
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